岐阜県が来年1月4日の開庁に向け建設を進めている新県庁舎行政棟・議会棟の定礎式が8日、岐阜市藪田南の建設地で開かれた。建築工事を担当する前田建設・大日本土木・TSUCHIYA・岐建JVと大日本土木・TSUCHIYA・岐建・青協建設JVの主催。収納品と古田肇知事の揮毫(きごう)による定礎石が披露された後、古田知事と平岩正光県議会議長が行政棟1階の西玄関に定礎石を設置した。
古田知事は、構想からこれまでを振り返り「感慨無量だ」と述べるとともに、施工者に対し「コロナ禍でも頑張っていただき、度重なる設計変更にも的確に対応していただいた」と感謝の意を表した。新庁舎の特徴として暮らしと命を守る防災拠点、タイルや美濃和紙など県の魅力発信、環境負荷の低減を挙げ「新たな県政を迎えるためにも最後まで丁寧に進め、12月中旬の完成を目指したい」と話した。平岩議長も「職員の職場環境改善など工夫を凝らし、県産材を使用するなど県の魅力を発信する庁舎。県民が集い親しむ場になる」と期待を寄せた。
前田建設JVの現場代理人の小高直也氏と大日本土木JVの現場代理人の宮川忠士氏が、収納品である行政棟と議会棟の完成図、令和4年銘の硬貨セットなどを披露し定礎箱に収納。古田知事と平岩議長、若林亮日建設計フェロー役員デザインフェローも加わり定礎石を披露した。その後、行政棟1階の西玄関に定礎箱を収納し、古田知事と平岩議長が掛け声に合わせ定礎石を打ち固めた。
施工者を代表し稼農泰嘉前田建設常務執行役員中部支店長は「無事にこの日を迎えることができた。施設の重要性、施設に対する思いや期待を改めて感じた。事業に携われたことを誇りに思う」と述べるとともに、「コロナ禍や資材高騰などさまざまな課題に直面しても乗り切ることができたのは、地元をはじめ多くの関係者の理解や支援のたまもの。あとわずかだが、気を緩めることなく進めていきたい」とあいさつした。
前田建設JVが施工する行政棟の規模はS造21階建て塔屋2階延べ6万8329平方メートル。免震構造(一部耐震)。2019年7月に着工した。大日本土木JVが施工する議会棟はS造6階建て延べ1万3029平方メートル。耐震構造。20年3月に着工した。
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