東京・墨田区は隅田川沿川地区の街づくりに力を入れる。来春に移転するライオン本社の敷地で計画される開発事業を契機に、周辺の一体的な街づくりを誘導。災害対策の強化に向けハード整備にも注力する。街の将来像などを取りまとめた「隅田川沿川地区(蔵前橋~駒形橋周辺)まちづくり方針」を2023年3月に策定する。
街づくりの対象区域は横網2、石原1、本所1、東駒形1。面積は約46・8ヘクタール。本所1にはライオンの本社があり、来春に台東区へ移転する。土地(敷地面積6465平方メートル)は20年に長谷工コーポレーションへ売却済みで、跡地では大規模開発事業が計画されている。
区はライオン本社跡地の開発事業と連動し、周辺の街づくりを進めたい考えだ。まちづくり方針では各地域ごとに「住まい・産業」や「医療・教育」「活力・交流」といった利用方針を定め、地域の特性に合った開発を誘導する。隅田川緑道公園などの公園整備にも力を入れる。
開発事業の予定地には「多様な世代が快適に暮らし続けられる住宅整備の推進」を利用方針として盛り込む考えだ。地区計画の策定や都市開発の制度の活用を視野に、土地の高度利用を後押しする。事業は年度内にも基本計画をまとめ、来年度に設計に着手する見通し。25~28年度を工事期間に充てる。
災害対策の強化に向けて、ハード整備も推進していく。開発事業と連動し、東京都が進めるスーパー堤防の整備事業を後押しする。蔵前橋通りは災害時の物資輸送路として活用するため、無電柱化を検討。春日通りや国技館通りでは、歩道のバリアフリー化や自転車の走行環境の整備に力を入れる。
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