大阪府都市整備部は茨木市から寝屋川市に至る都市計画道路・茨木寝屋川線街路事業のうち阪急京都線との立体交差部を含む未着手の約1・5キロ区間について、2025年度に事業化する対応方針案(事前評価)をまとめた。約400億円を投じ、39年度の完成を目指す。10月31日に開いた府建設事業評価審議会都市整備部会で事業目的や費用対効果、整備スケジュールを説明。説明資料を一部修正の上で「事業実施を同意する方向」という結論を得た。
対象区間は阪急茨木駅大住線との分岐点(茨木市大住町)から茨木鮎川線に合流する地点(寺田町)までの延長約1500メートル。両側に自転車道などが付く片側1車線道路。計画区間は両端が一般部、中央部が掘割とボックスカルバートからなる地下構造物となる。平面道路の一般部を経て掘割区間で傾斜を付け下り、阪急京都線や府道高槻茨木線、牟禮神社直下をボックスカルバートでアンダーパスする。幅員は一般部21・5~24・5メートル、阪急京都線を挟んだ北側の掘割部24・5~55・0メートル、南側掘割部21・5~23・5メートル、ボックスカルバート部15・1~17・9メートルを見込む。北側の掘割部は両側に歩車道と路肩で構成する側道が連結する。
全体事業費は396億5000万円。内訳は調査・設計費が8億8000万円、工事費171億1000万円(道路築造工160億6000万円、電線共同溝工10億5000万円)、用地費216億6000万円を概算する。
今後は府民から意見を募集し、25~28年度に測量・設計、28~37年度に用地買収、31~39年度に工事を予定する。事業が実現した場合の費用便益比(B/C)は1・39。
資料の修正で委員からは「平面交差ではなく立体交差させる必要性をしっかり示すべきだ」「渋滞の状況と解消する効果をもっと詳しく説明した方がいい」といった意見が出た。
同日は「国道170号高槻東道路道路改良事業」の再々評価も実施したが、審議継続となった。
from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=168508
via 日刊建設工業新聞
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