2024年11月11日月曜日

東京都/交差点の渋滞緩和に注力、24年度内に次期「交差点すいすいプラン」策定

 東京都が交差点の渋滞緩和にさらに力を入れる。渋滞対策を推進する現行の「第3次交差点すいすいプラン」(2015~24年度)が期限を迎えることから、次期計画を年度内に策定。交差点付近の道路脇の土地を取得し、新たに右折専用車線を設置することで右折待ち車両が原因の渋滞を減らす。年内にも都建設事務所の担当者らが参加する会議を開き、整備箇所を洗い出す。次期計画は25年度から10年間を予定している。
 次期計画での対象交差点を選定する過程で部の有識者からも意見を聞く。選考フローなどが適正かチェックしてもらい、事業の信頼性を高める方針だ。
 都は1994年度に交差点すいすいプランの初弾を策定。以降、2次、3次と続いている。主に多摩地域での渋滞緩和が目的だ。3次プランで掲げた整備箇所は76カ所(多摩部71カ所、区部5カ所)で総事業費は393億円。通過する時間が2分以上かかり、ほかの事業の実施対象となっていない交差点を整備対象として選定している。
 事業の推進に当たっては、土地を取得する時に地権者との交渉が長引き、完成までに時間がかかるケースもあるという。3次プランの対象交差点76カ所のうち、新規が33カ所の一方、2次プランからの継続が43カ所だった。
 整備が完了または一部完了した交差点は1994年4月から2024年9月までで118カ所。都によると、瑞穂町の栗原新田交差点では、渋滞の長さが120メートルから20メートルに縮小したという。車線数の増加に加え、歩行が安全に通行できる空間も確保している。
 交差点の改修による交通の円滑化は経済活動にもメリットがある。都は今後も渋滞緩和に積極的に取り組む構えだ。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=168805
via 日刊建設工業新聞

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