学生と一緒に災害時の支援活動を行っている民間団体の宮崎猛志さんが、「被災地で最初にするのは信頼してもらうこと」と話していた。「だから災害が起きる前からの情報の共有が大切」とも▼宮崎さんは「せたがや防災NPOアクション」(東京都)の代表者。内閣官房国土強靱化室が先月始めた2024年度国土強靱化ワークショップに講師として招かれた。学生と被災地入りするのは「経験を生かして(非常時の)リーダーになってほしいから」と説明する▼同団体は、地域で活動する市民団体のネットワークづくりに取り組んでいる。被災を想定し防災分野から始めた活動は、生活支援や子育てなどの領域にも広がった。さまざまな団体や関係者とのコミュニティーが複数組成されている▼この取り組みは、同室がまとめた24年版「国土強靱化民間の取組事例集」に掲載されている。毎年作成される事例集は今年が記念の10冊目となり、53の事例を紹介する▼ハードもソフトも重要になる国土強靱化。「防災と肩肘張らずに地域の人と付き合ってほしい」と宮崎さん。事例を参考に、身近にできることから備えを進めたい。
from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=168618
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