2019年4月4日木曜日

【重量233t、橋桁を一括架設】東北道・桑折JCT工事に多軸式特殊台車採用

 東日本高速道路東北支社が福島県桑折町で工事を進めている桑折ジャンクション(JCT)の建設現場で2日深夜、東北自動車道をまたぐランプ橋の架設作業が行われた。

 多軸式特殊台車に載せた重量233トンの橋桁をゆっくり動かし、3日午前2時ごろに所定の位置に取り付けた。施工は瀧上工業。 

 橋桁の形式は鋼単純非合成鈑桁(鋼重156トン)で長さが42メートル、幅員は15・4メートル。架設を前に東北道本線横の地組みヤードで橋桁本体や合成床版、検査路などを組み立て、午後9時から白石インターチェンジ(IC)~福島飯坂IC間を通行止めにして一括架設した。

 仮防護柵と中央分離帯を撤去後、午後11時ごろから1時間程度をかけて横方向に52メートル移動。その後、本線方向に22メートル動かし、橋桁をジャッキダウンして橋台に仮固定した。橋桁の架設にはリフト昇降能力が1000トンの多軸式特殊台車(2基)が使われ、工事関係者や多くの地域住民が作業を見守った。

 桑折JCTは東北地方整備局が整備を進めている相馬福島道路(延長45キロ)と接続するJCT。同道路は約28キロが供用し、桑折JCTと接続する区間(12・2キロ)は2020年度の開通を予定している。

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