建築家も含めさまざまな人が参加し、自殺を未然に防ごうと活動している社会福祉法人「山形いのちの電話」(古澤茂堂理事長)が設立20周年を迎えた。設立時から一貫して支援を続けているのが、後援会会長で理事の建築家・本間利雄氏。山形市内でこのほど開かれた記念式典=写真=の実行委員長も務めた。
記念式典で本間氏は、「こうした式典も大事だが、地味な運動が社会的に認知されることが大事。この問題は経済だけでは解決できないが、経済人にも重要性を知らしめていきたい。経済優先社会の中で、いのちの電話の存在価値はますます高まる。次代へ向け、新たに出発してほしい」と述べた。さらに「建築家はこうした運動に関わることでその背景にある社会のあり方が見えてくる。建築は特定の人だけにあるものではなく、世の中のことに広く関心を持つことも必要だ」と話した。
「いのちの電話」は、悩みを抱えた人からの相談を電話で受け付けるボランティア活動。相談する側、受ける側も匿名が特徴で、現在、全国で49のセンターが活動している。このうち「山形いのちの電話」は94年10月に設立された。
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