◇深海の可能性に着目/建設費3兆円
清水建設は18日、深海での未来都市構想「OCEAN SPIRAL」を発表した。大気、海面、深海、海底を垂直につなぐ構造物=イメージ図=によって、深海にある資源やエネルギーなど地球再生に役立つポテンシャルを引き出す。産学や企業間連携で2030年までに実現に必要な技術を確立。30~50年にも先端産業の集約拠点とする。
08年11月の環境未来都市「GREEN FLOAT」、09年6月の月面太陽発電「LUNA RING」に続く未来構想シリーズの第3弾で、今回は海洋の8割を占める深海の可能性に着目した。
深海都市は水深3000~4000メートルの平たんな海底を想定。建設費は3兆円、工期は5年と試算している。海面付近の直径500メートルの球体、球体から海底にらせん状に伸びる構造体、資源工場となる海底施設で構成。球体にはホテルや住居、研究・実験施設などが入り、5000人を収容する。全長15メートルのらせん状構造体は中空で人や電気、海底鉱物資源などを供給・運搬する。外径1500メートルのリング状の海底施設では二酸化炭素をメタンガスに転換したり、レアメタルなどの資源を回収したりする。
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