世界文化遺産に指定されている京都市伏見区の醍醐寺で、スマートフォンやタブレット端末を活用した観光情報提供の実証実験が行われる。協和エクシオが開発した観光案内アプリを活用し、境内にある建築物や文化財、お勧め観光ルートなどを来訪者に紹介。秋季夜間拝観が行われる15日から12月7日までの約1カ月間、本格運用に向けた実証実験を行う。 「京都醍醐寺ナビ」の実証実験では、境内散策時の利用状況やシステムの満足度などを調査。寄せられた意見を基にアプリを改良し、本格運用に備える。日本語と英語の2カ国語に対応し、実験期間中は醍醐寺の2カ所の受け付けに無料Wi―Fiも用意し、境内でのアプリの高速ダウンロードも可能にする。 同社は収益源の多様化を図るため、ICT(情報通信技術)やソフトウエア開発のノウハウを活用したビジネスの開拓を進めている。観光や防災を切り口にしたアプリの開発・提供は成長が見込める有力分野の一つ。栃木県日光市から自社開発の観光防災総合アプリを使った業務を受注し、先月下旬から「日光街歩きナビ」として配信を始めている。
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