2014年11月18日火曜日

建設業剣道大会が開催されました


 11月16日の日曜日。東京都台東区にある東京芸術大学体育館で「建設業剣道大会」が行われました。日刊建設工業新聞社が後援している大会で、今年で35回目になります。10連覇中の強豪、伊田テクノスの牙城を崩そうと、17社24チームが挑んだ団体戦では、予選リーグ、決勝トーナメントを勝ち進んだ清水建設が11年ぶりの優勝を果たしました。初参加を含めた9人の女子剣士が参加した個人戦では、シンドウ工業の中満真紀選手が2連覇を達成。団体戦、女子個人戦ともレベルの高い試合が繰り広げられました。

 秋深まる休日の上野の森に建設業剣士の気合いが響き渡った大会の模様をリポートします。

  午前9時。全選手が参加して行われた開会式で伊田雄二郎実行委員長(伊田テクノス)は、「剣道の技は美しく、感動するもの。勝ち負けよりも中身が大切です。きょうは充実した1日を過ごしてください」とあいさつしました。

  来賓として出席した日刊建設工業新聞社の水野谷博之取締役は、参加各社の日頃のご愛顧に感謝するとともに、「皆さんには建設業界、そして日本の剣道界を支えるような存在になっていただきたいと思います」と激励しました。

  団体戦は、予選トーナメントを経て、決勝トーナメントに清水建設A・Bチーム、大成建設Aチーム、伊田テクノス、鹿島Aチーム、鹿島道路、安藤ハザマ、竹中工務店Aチームの8チームが進出。二刀流剣士として剣道界でも名が知られている和田満芳選手(7段)を擁する清水建設Aチームは、準決勝で伊田テクノスを撃破。決勝戦の相手となった竹中工務店Aチームにも圧倒的な強さを見せつけ、優勝を勝ち取りました。

  試合後、大将を務めた清水建設剣道部の田代浩平監督(4段)は、「平均年齢の高いチームでしたが、今回新入社員のメンバーも加わり、元気を付けたことが優勝につながったと思います。来年も胸を借りるつもりで試合に挑み、ぜひ連覇を成し遂げたいです」、剣道部を率いる西崎健一部長は、「なかなかまとまって稽古する時間も取れないのが課題ですが、今回は道着も新しくしたことで気合いが入りました」とともに喜びを語りました。

  女子個人戦は予選リーグを経て、NIPPOの本橋舞、橋本紋奈、シンドウ工業の中満、松本絵里の4選手が決勝トーナメントに進出。決勝戦で本橋選手を下した中満選手が2連覇を成し遂げました。

  閉会式で中田琇士審判長(関東管区警察学校名誉師範、江戸川区剣道連盟副会長)は、「内容的にも素晴らしい試合を数多く見ることができました。中には不適切な行動で取り消しされた試合がありましたが、大切なのは試合後に反省することです。それが次の備えにもなるはずです。剣道だけでなく、社会生活にもそのことが生きてくるでしょう」と述べられました。

  今大会の幹事は、伊田テクノスと大林組の2社が担当されました。大変お疲れ様でした。

  来年は鹿島と鹿島道路の2社が幹事を務められるとのこと。ぜひ、大会を盛り上げてほしいと思います。選手の皆さん、お疲れ様でした。
(岩本英司)
団体優勝の清水建設Aチーム

団体準優勝の竹中工務店Aチーム
団体3位の伊田テクノス

団体3位の鹿島道路
女子個人戦入賞者(右から松本、中満、本橋、橋本の4選手)

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