建設業界でも女性の活躍を推進する取り組みがこの1年でかなり進んだ。「ドボジョ」「なでしこ」「けんせつ小町」などのネーミングを耳にすることも多くなった▼昨年11月7日、首相官邸で開かれた「経済の好循環実現に向けた政労使会議」。出席した日本建設業連合会(日建連)の中村満義会長は女性の活用促進策を検討すると表明。それが始まりだ▼その後、安倍政権が「女性が輝く日本へ」と掲げたことも手伝い、現場で働く女性が一般のマスコミにも何度も取り上げらるようになった。国土交通省も業界団体と一緒に行動計画を作り、女性が活躍できる環境整備に本腰を入れているが、実は20年ほど前にもこうした動きはあった▼業界のイメージアップも兼ねた取り組みとして、建設を表現する際に使われる「3K」(きつい、危険、汚い)をもじったアイドルグループも誕生。駆け出しのころイベント取材に駆り出され、写真撮影したのを覚えている。ただ当時のことが話題となることは、まずない▼20年後、今の状況はどう語られるか。「誰も覚えてない」といったことにならないよう願うばかりだ。
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