2019年3月29日金曜日

【延べ10.9万㎡、21年春開業へ】JR九州熊本駅ビル新築が起工

 JR九州が熊本駅周辺開発のメインプロジェクトとして計画する「熊本駅ビル(仮称)新築他工事」の安全祈願祭が28日、熊本市西区春日の建設地で開かれた。

 同ビルは商業施設やホテルなどで構成する複合施設でS一部RC造地下1階地上12階建て延べ約10万9000平方メートル。同社の駅ビルでは博多駅ビルに次ぐ規模となる。2021年春の開業を目指す。設計は日建設計、施工は大林組が担当。

 神事では祝詞奏上などに次いで安全祈願行事でJR九州の青柳俊彦社長が斎鎌(いみかま)の儀、蒲島郁夫熊本県知事と大西一史熊本市長が斎鍬(いみくわ)の儀、亀井忠夫日建設計社長が斎鋤(いみすき)の儀を行い、最後に大林組の大林剛郎会長が土山元治工事事務所長の介添えで起工の杭を打ち込んだ。引き続き祭壇に玉串をささげ、工事の安全と円滑な進捗(しんちょく)を祈念した。

 閉式後、青柳社長は「住んで良し、働いて良し、集って良しの街づくりを熊本駅周辺で実現したい」とあいさつ。蒲島知事と大西市長は来賓祝辞で陸の玄関口にふさわしい街づくりへの期待感を表明した。

 亀井社長は「新しい駅舎、駅前広場が完成し、2年後に駅ビルが完成すれば白川口は非常ににぎわいのある都市空間になる」と述べた。大林会長は「安全確保に細心の注意を払い、持てる技術を結集し品質確保にも万全を期し、誠心誠意施工に取り組む」と力強く話した。

 熊本駅ビルの建設地は白川口(東口)駅前広場の南側隣接地。建物の店舗面積は約3万9000平方メートル。1~8階にシネマコンプレックス(複合型映画館)を含めた商業施設、8階にウエディング施設、9階以上に約200室のホテルを配置し、新たなシンボル空間として滝が流れる「水と緑の立体庭園」を設ける。

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