2019年3月14日木曜日

【回転窓】「大迷惑」も今は昔

就職活動シーズンに入り、街中でリクルートスーツ姿の学生を見かけるようになった。社会人としての第一歩を踏み出す上で、就職活動に費やす時間と労力は今も昔も大切なことに変わりはない▼保険大手のAIGグループが会社都合による転居を伴う勤務制度を4月に廃止するそうだ。社員が希望勤務エリアを選びエリア内での異動を原則化する内容。試験運用では社員のモチベーションが上がっているとの声が予想以上に届いた▼「君をこの手で抱き締めたいよ。(中略)帰りたい」。歌手の奥田民生さんが在籍するバンド「UNICORN」の曲の一節だ。単身赴任の悲哀を歌い、ヒットしたのは平成元(1989)年。「大迷惑」というタイトルも含めサラリーマンらから共感を呼んだ▼さまざまな事情を抱える人がいる中で、働き方の選択肢を増やして優秀な人材を呼び込む。この流れは揺るぎないものになっている▼建設業界で働く場合、施工管理を担う技術職など仕事によっては対応が難しいケースもある。だが、人を呼び込むには当たり前を変えるのが不可欠。「建設業も変わった」と言われる日がいずれは来るのだろう。

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