2018年7月31日火曜日

【回転窓】ここが思案のしどころか

生活に欠かせない道路や橋などの社会インフラ。ダムは水の確保や治水、発電に重要な役割を果たし、都市の地下に造られる地下河川は洪水被害の軽減などに役立っている▼観光資源としてインフラを活用しながら、多くの人に存在意義を知ってもらうためインフラツーリズムが脚光を浴び始めている。施設を管理する公共機関と民間企業がタッグを組み、企画づくりに趣向を凝らす▼来月1日からは国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所、埼玉県春日部市、東武トップツアーズの3者が組み、全国で初めての有料見学ツアーが首都圏外郭放水路を舞台に始まる▼取り組みの狙いはさまざまだが、「地域の安全安心を守る施設を多くの人に知ってほしい」という思いは共通する。1日7回、毎日開催するツアーの申し込み状況を同事務所の担当者にうかがったところ、先週末時点で「6割程度」との回答。知名度が上がれば地下神殿を巡るツアーはきっと人気になるだろう▼社会インフラの必要性を懸命に説いても、理解してもらえない。そんな状況が変わりつつある中で、次の一手を...

【福島復興のシンボルに】Jヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)、7年4カ月ぶりに一部営業再開

 サッカーのナショナルトレーニング施設「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町・広野町)が28日に一部営業を再開し、スタジアムで記念式典が開かれた。  運営会社Jヴィレッジの社長を務める内堀雅雄福島県知事は「子どもたちの声が響き、世界のアスリートが集う施設が戻ってきた。どんな困難も克服できる福島県復興のシンボルとなる」と語った。  式典には招待者と一般客を合わせて約1000人が出席し、施設再開の門出を祝った。日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長、サッカー日本代表の森保一監督、吉野正芳復興相らが出席。JFAの名誉総裁を務める高円宮妃久子さまも臨席された。 久子さまは「この施設が再びにぎわいを取り戻し、地域の明るい希望の架け橋となることを願っている」と述べられた。田嶋会長は「Jヴィレッジは日本サッカーの発展にとって欠かせない存在だった。それがより素晴らしい形で施設が帰ってきたことをうれしく思う」とあいさつした。  森保監督は「日本代表もこの施設に来て、活動することもあると思う。そのと...

【施工は清水建設JVら】屋内スケート場建設(青森県八戸市)、立体トラス屋根のジャッキダウン完了

 青森県八戸市が建設を進める(仮称)八戸市屋内スケート場の工事のヤマ場となる立体トラス屋根の最終ジャッキダウンが27日に完了した。  大屋根はS造で水平投影面積約1万6000平方メートル、総重量2300トンの構造物。3月末に架設作業が開始され、6月5日から段階的に仮設支柱(ベント)からの切り離しが行われてきた。  同施設は16年9月に着工し、RC・S造地下1階地上3階建て延べ約2万6000平方メートルのスケートリンク、ミニリンクなどを持つアリーナとして、市内中心部の長根公園内で工事が行われている。  設計監理は山下設計、建築工事を清水建設・穂積建設工業・石上建設JVが担当。設備工事は強電を関電工・京谷電気・久保田電気工業社JV、弱電を開発電業・東洋電設・和井田電業JV、空気調和をテクノ菱和・サカモトアクエア・北奥設備JV、給排水製氷を大成温調・テクノワーク・三久工業JVがそれぞれ担当する。 建設中の「(仮称)八戸市屋内ケート場」の全景(提供:清水建設JV...

2018年7月30日月曜日

【回転窓】真夏の新しい風物詩

自宅近くでひまわりが咲き誇っている。幼児くらいの背丈でたくさんの花を付けたり、屋根の近くまで伸びて咲いたり。台風に耐えている姿は頼もしいけれど、映えるのは青空の下のように思う▼「今年はひまわりかな」。菜の花畑にひまわりの種をまき、開花を楽しみにしてきた近所の人が、黄色の具合を菜の花と比べて、ひまわりに軍配を上げていた。大きさも花の数も色も話題になる。さすがは夏の主役の一つ▼女子小中学生と保護者を対象にした日本建設業連合会(日建連)の「けんせつ小町活躍現場見学会」が始まった。女性も多く活躍する建設業の魅力と、ものづくりの迫力を感じてもらうのが狙い。早々と定員に達した現場もあり、4年目の今夏も人気は上々のようだ▼「おもしろかった。自由研究に役立ちます」「丁寧に対応してくださって、工事現場を満喫できました」。取材で出会った女子中学生と父親が笑顔で感想を話してくれた。建設業のファンを着実に増やせている▼真夏の恒例イベントにすっかり定着した見学会。現場のおもてなしが、ひまわりのように個性あ...

【凜】熊谷組土木事業本部・藤岡朋美さん

 ◇現場に戻るために今がある◇  初の女性土木技術職として入社して11年目。「ものづくりの最前線に携わりたい」と現場勤務を希望し、施工管理を担当してきた。  「女性、男性のくくりは感じていなかった。目標とする人が上司や先輩にいたので、その人をお手本にしてきた」  2年前に転機が訪れた。自身5カ所目の現場にいた時に出産を経験。出産後も現場に戻りたいという気持ちは強く、上司にも「戻ってきていい」と言われたが内勤を選んだ。「出産前と同じ100%の力を発揮しないと現場は務まらない。現場は予期せぬトラブルへの対応がある。時間に制約がある育児をしながらでは難しい」。そう判断しての選択だった。  現在は本社の積算部門に所属。積算から学ぶ工事費の管理を現場に戻って役立てようと いう思いで日々取り組んでいる。目指すのは作業所長だ。「周りの人が大きな現場をやっているのをうらやましく思う気持ちもある」。それでも「今しか見られない子どもの成長がある」と自分に言い聞かせる。  「育児はそれまでの...

【建設業の心温まる物語】関口建設(大阪府)・河内崇さん

 ◇助け、助けられ支えあって生きている◇  ある日のこと、現場の外でトラックの荷台の荷が崩れ、人が倒れていました。私は、とっさにその人にかけよって荷がまっすぐになるようにしようとしましたが、道具がなかったので、うまく直すことができません。  「すぐに道具を取ってくるので待っていてください」と言って、私は現場に走りました。倉庫にあったレバーブロックとバールを使用してなんとかトラックの崩れた荷を元に戻すことができました。  その人は、うれしそうな笑顔で私の名前を聞いてきました。私は「名前はナイショです。私も人に助けられてばかりなので、お助けすることができてよかったです。荷が崩れないよう、カーブは気を付けてください」とだけ言い残してその場を去りました。  翌日、現場で仕事をしていると、「お前を呼んでいるお客さんがいるぞ」と上司に呼ばれました。するとそこには、昨日助けた方が立っていました。その人は、ヘルメットの色と名前が書かれたシールを見て、私がここで働いていると思い、お礼を言いに来...

【建設業の心温まる物語】イスルギ(石川県)・篠原光弘さん

 ◇あの時の職長の言葉が私を支えてくれた◇  左官の職に就いて2年目の夏のころのことです。私は決して才能があるわけではありませんが、少しずつでも上達しているつもりでした。しかし、会社の酒の席で、私が周りの職人さんから「あいつはダメだ」「やる気があるのか?」と思われていることを知りました。頭の中が真っ白になり、仕事に自信が持てなくなってしまいました。  そんなある日、職長のAさんが、担当している現場に呼んでくれることになりました。私は、「もしも、この現場で自分の腕が進歩しなければ、もう左官職は辞めよう。この現場が最後になるかもしれない」と決意しました。  自分なりに必死でがんばったのですが、やはり小さなミスや聞き間違えによる不具合が続きました。なぜうまくいかないのかが分からなくなり、日に日にやる気がなくなっていきました。  そんなある日、職長のAさんが「どうしたんだ」と聞いてくれました。私は胸のうちをAさんに正直に話しました。するとAさんからは説教やお叱りを受けることなく、逆に...

【建設業の心温まる物語】金城興業(兵庫県)・前中崇文さん

 ◇もっと学校が好きになりました◇  私は足場を組み立てるとび職をしています。ある中学校で外壁リニューアル工事のため、外部足場を組んでいた時の話です。外部足場は5段、6段、7段と組み立てていくと教室の高さになり、生徒さんとの距離が近くになります。すると休み時間になると、私たちに話しかけてくる生徒さんがいました。  「私の父さんもとびなのです」  私は「へえー」と驚いて返事をすると、その生徒さんは続けて話してくれました。  「私のお父さんは毎日高いところでお仕事しているんだよ。とびさんは働く人の安全のために、足場をつくっているってお父さんから聞いて知っているよ」  私は「この子は、家でお父さんと何でも話せる、いい家庭の子なんだなぁ」と感心しました。それからというもの、毎日教室から「おはようございます」「今日もありがとう」と言ってくれるようになり、うれしくて現場に行くのが楽しくなりました。  リニューアル工事も終わり足場も解体が進み、この現場も、もう明日で終わりだなと思ってい...

【サークル】ライト工業関東支社卓球同好会

 ◇いい汗かいて異業種交流を楽しむ◇  関東支社(東京都墨田区)の有志で作る卓球同好会「卓球ぶぅ~ん」のメンバーは6月時点で約35人。職員だけでなく、コンサル、メーカー、商社、サービス業など社外からの参加も多い。  「会社にある卓球台で昼休みにレクリエーションとして楽しんでいた。仕事終わりに経験者に習おうと、2012年6月に同好会を立ち上げた」。部員の山外智一さん(関東支社)は設立経緯をこう説明する。「いい汗をかいて、異業種交流を楽しむ」をモットーとする活動の主体は月3回、墨田区や台東区の体育館で行う練習だ。  1月には横浜文化体育館(横浜市中区)で開かれた第16回「Y卓杯」に男子団体2組が参加。3位入賞を果たした。公式戦への参加を増やそうと、今年は3回の挑戦を目標に掲げる。  恒例行事の合宿では、夏は体育館を貸し切り、日中は卓球を満喫。夜はバーベキューなどを企画する。冬は新潟県湯沢町のホテルを拠点に、2泊3日の日程で卓球に打ち込み、最終日にはスキーやスノーボードを楽しむと...

【駆け出しのころ】松尾建設取締役建築営業本部長・中嶋孝次氏

 ◇家族に自慢できる仕事◇  子どものころからものづくりに興味があり、大学は建築学科に進みました。熊本に生まれ育ち、大学も地元であったため、卒業して社会人になっても九州で働きたいと考えていました。そうして九州でナンバーワンの建設会社はどこかと調べ、佐賀県に本社のある松尾建設に入社しました。  最初に配属されたのは佐賀市内の建築工事現場です。5人ほどの社員が常駐していました。大学で学んだことが、実際の現場でそのまますぐに役立つものではなく、そのギャップに戸惑う時期もありました。でも、基礎を勉強していなければ応用もできず、しばらくたってからやはり基礎の大切さを実感したものです。  私はとにかく現場に出ているのが好きでした。夏場になると真っ黒に日焼けし、顔にはヘルメットのひもの跡が白くはっきりと付いていました。新人時代はいつも図面を小脇に抱え、職人さんに何を聞かれてもすぐに答えるよう心掛けていました。しかし当時はまだ知識も自信もありません。ですから即答した後で事務所に行き、先輩に...

2018年7月26日木曜日

【遊びながら土木の役割を学ぼう!!】土木学会、防災減災カードゲームを発売

 土木学会は、子どもたちに楽しみながら土木の役割を学んでもらおうと作成した防災減災カードゲーム「ポケドボ」の販売を始めた。価格は1200円(税別)。カードゲームは若手技術者でつくる若手パワーアップ小委員会が製作した。  遊び方はプレーヤーに「こうそうビル」や「きょうりょう」などカードを5枚ずつ配り「まち」をつくる。場に積んだ札から「じしん」や「つなみ」などインフラに被害を与える災害カードと、「事前対策」や「応急復旧」といったインフラを守るカードを交互に取る。防御と復旧を繰り返しながら山札がなくなった時点で、より多くのインフラカードを健全なまま残したプレーヤーが勝者となる。  同学会の塚田幸広専務理事は「学校や自治体の防災教育、家庭で防災・減災の大切さを話し合うきっかけづくりに活用してほしい」と話している。同学会のホームページから注文でき...

【海底トンネルの工事始まる】東京港臨海道路南北線整備、1号沈埋函の沈設着手

 関東地方整備局東京港湾事務所は26日、東京港臨港道路南北線(東京都江東区)の海底トンネル部分を構成する沈埋函(鋼殻)のうち、初弾の1号函沈設に着手する。作業は同日中に完了する見通しで、今後は2カ月おきの設置を計画している。19年度末の開通を目指す。  24日に1号函の沈設に向け現場を報道陣に公開した。臨港道路南北線は、中央防波堤地区と東京都の有明側を結ぶ主道線として整備する。  総延長は5・7キロで、海上部の延長が約931メートルとなる。コンテナ貨物の取扱量が増加する東京港エリアで、幹線道路の渋滞緩和や新しい物流ルートの確保を目指す。2020年東京五輪では関係者の輸送ルートとしての活用も想定する。  沈埋函は7函で構成し、26日に沈設する1号函は中央防波堤地区の接続部と海上部をつなぐ。2~5号函を順次設置した後、有明側の接続部と連結する7号函を先に配置し、最後に6号函を設置する。沈埋函は延長134メートル、幅27・8メートル、高さ8・35メートルと国内で最長となる。  作業...

【〝災害級〟の猛暑、夏場の工期見直し必要】現場の熱中症対策、発注者にも理解広がる

 35度以上の猛暑日が相次ぐ中、各地の建設工事現場や災害復旧の現場では、連日と変わらない急ピッチの作業が行われている。  水分補給や休憩の確保を徹底。作業前に水分の吸収を促す経口補水液の摂取を求めた現場もある。24日が起工式だった公共工事の現場では、発注者が「命が一番大切。休憩を取って」と現場関係者をねぎらった。施工者からは工期の見直しを求める声も挙がっている。  午前と午後の休憩を増やし、体を冷ましながら水分補給を勧めているのは、東京都内で進む五輪関連施設の建築工事現場。暑さ指数を測定し、休憩時間を延長する措置を講じ、ファン付きの空調服の着用を推奨している。  40度前後の日も多い関東北部の現場は、日よけやミスト付きのファン設備、休憩所を増やすという。「この天気なので(熱中症対策は)当然。休憩を取って工事をやっていただきたい」と発注者が気を配っており、所長は「こまめに涼めるようにしたい」と対策を徹底する構え。職長会と対策を協議中の現場は数多くある。  気象庁が「災害級」と指...

【けんせつ小町現場見学会がスタート】読売テレビ新社屋の見学現場に小学生ら40人

 日本建設業連合会(日建連、山内隆司会長)は24日、大阪市中央区の「読売テレビ新社屋建設計画」(設計・施工=竹中工務店)の作業所で女性が活躍する工事現場の見学会を開いた。  小学生と保護者約40人が参加。けんせつ小町の説明を聞きながら、建築工事の作業を体験したり、作業の様子を見たりして、建設業の魅力に触れた。  冒頭、日建連の五百木祐美参事が「建設業で働く女性が活躍する現場の見学会を企画して、今年で4年目。今年もきょうから全国19カ所で行う。現場は普段中を見たり入ったりできない。いろいろなことを感じて、質問もしてみよう。建設業の仕事のことや男女とも生き生きと働いていることなど、たくさん知ってほしい」とあいさつした。  続いて作業所で活躍する竹中工務店の村井絢香さんが工事概要を説明し、同社の女性社員らが現場を案内した。参加者は工事用エレベーターと階段で17階に上がりタワークレーンへの指示を体験。協力会社作業員とともにクレーン先端のフックに小さなかばんを掛ける作業と安全確認を行った...

2018年7月25日水曜日

【総重量7000tをリフトアップ!!】/東京五輪アクアティクスセンターの整備進む

 東京都が2020年東京五輪の水泳競技会場として整備を進めている「オリンピックアクアティクスセンター」(江東区)の建設現場で24日、大屋根をジャッキで持ち上げる最後のリフトアップ作業が行われた。総重量約7000トンの屋根が高さ37メートルに到達。四角い屋根を支える4本の柱に免震装置を取り付ける作業などに移行する。  建設地は辰巳の森海浜公園内の江東区辰巳2の2。地下1階地上4階建て延べ6万5500平方メートルの施設規模で、五輪時に1万5000席(五輪後5000席)を確保する。工期は20年2月。大屋根は庇(ひさし)部分を含め横130メートル、縦160メートルの大きさ。同日午前9時~午後4時ごろに、時速3メートルの速さで最後のリフトアップを行った。都は現場を報道陣に公開し、作業内容を説明した。  今後は免震装置の設置のほか、屋根直下のメイン・ダイビングプールの躯体構築、観客席の骨組み建設などを進める。実施設計・施工を担当する大林組・東光電気工事・エルゴテック・東洋熱工業JVによると、...

【デミー&マツ、今回は秘密基地に潜入】噂の土木応援チーム、児童らに消波ブロックの役割紹介

 日本の土木の大切さや魅力を伝えるため土木技術者2人で結成したボランティア団体「噂の土木応援チームデミーとマツ」(出水享、松永昭吾共同代表)は22日、大分県臼杵市の不動テトラ機材センターで「テトラポッドの秘密基地に潜入!」を開いた。  地元の小中学生の親子約40人が参加し、波を軽減する消波ブロックの役割などを学んだ。  今回のイベントは、不動テトラと太平洋セメントの協力の下、学校では学べない土木体験イベントを通して多くの子どもたちに土木の役割、土木の大切さや魅力を伝えるために開催。参加した児童たちは、実際に消波ブロックを製作するなど普段触れる事のない波から護岸海岸を守る土木への理解を深めていた。 不動テトラ九州支店の鹿野健ブロック環境営業部部長が消波ブロックの役割について説明。続いて、機材センターと大分県建設業協会臼杵支部・津久見支部の指導のもと、0・5トンのテトラポッドと石膏を使用したミニテトラポッドの製作体験を行った。  参加した子どもからは「初めてコンクリートでつく...

【提携紙ピックアップ】建設経済新聞(韓国)/猛暑が工期圧迫要因に

例年よりも強い猛暑が予想される今年の夏、建設現場で労働者の健康と安全を守るのに苦慮している。  気象庁は猛暑が続くという予報を発しており、実際に熱射病などの温熱疾患患者も急増。13日から4日間で285人の温熱疾患患者が発生した。屋外作業が大部分の建設現場も非常に危険な状況になっていると指摘されている。  建築現場関係者は、猛暑に対応して作業時間を減らすとした政府勧告に従って休み時間を増やすことが「工期に圧迫要因として作用する」と指摘。特に公共工事現場の場合、「労働基準監督署から頻繁に監督が来るので、労働時間を徹底的に順守しなければならない」とする。  労働者たちの休息に伴う工期延長は、直ちに施工業者の追加費用に結びつくことになる。業界関係者は、「異常高温現象など気候変化に伴う工事期間延長、工事費増額などを発注機関が合理的に認定してこそ、安全な建設現場が可能になる」と強調している。 (CNEWS、7月18日)...

【提携紙ピックアップ】建設経済新聞(韓国)/週52時間制に不安の声

週52時間勤務制が施行されて1週間が過ぎ、建設業者の本社と現場に微妙な雰囲気の差が出ている。  「常時労働者300人以上の事業場」という適用基準が本社にも適用される大企業は、人材と財務に相対的に余裕があり、職員の生産性向上に注力する姿勢を示しているが、建設現場ではまだ不安感がぬぐえない状況にある。  今月から労働時間短縮対象に含まれた総合建設会社と建築士事務所、エンジニアリング企業は、入札担当部署と設計部署を除いた部署での所属職員の労働時間は、施行前とほとんど差がないことが伝えられている。  一方で、京畿道華城市で大韓土地住宅公社発注工事を施工中のA現場所長は、「発注サイドからは、労働時間短縮で工期遅延が避けられないならば契約金額調整が可能だという立場を明らかにしてくれているが、まだやったことがないので不安なのが事実だ」としながら、「施工業者に所属する現場管理者は、本社と同様に定時出退勤をしている」と雰囲気を伝えた。 (CNEWS、7月9日)...

2018年7月24日火曜日

【働き方改革で経済波及効果も】都市機構やデベ各社、在宅勤務や時差出勤推進

 2020年7月24日に開かれる東京五輪の開会式まで2年を切った。政府は大会期間中の公共交通機関の混雑緩和に向け、ICT(情報通信技術)を活用しオフィス以外の場所で勤務するテレワークの普及に力を注ぐ。  街づくりを担う都市再生機構やデベロッパー、鉄道会社などは働き方改革の一環で、テレワークや時差出勤などの実現・拡大を目指している。テレワークによる通勤時間の削減で経済効果が生まれるとの見方もある。  総務省らがテレワークの普及・促進に向けて実施している「テレワーク・デイズ」(23~27日)には建設や不動産関連企業を含む1390者以上(今月20日時点)が参加している。  働き方改革が叫ばれる中、テレワークに必要なインフラや制度などを整備した企業は多いものの、利用は道半ばなのが実態だ。NTT都市開発と都市機構はテレワーク・デイズへの参加を契機に、インフラや制度の活用促進を狙う。NTT都市開発は期間中1回以上の在宅勤務を全社員に推奨。都市機構は管理職を対象に、平時から取り組んでいる時差...

【日本橋をゴシゴシ】保存会が橋洗い開催、1900人参加

 名橋「日本橋」保存会(中村胤夫会長)が中心となって毎年開催している日本橋(東京都中央区)の橋洗いが22日に行われた。地元の町内会や企業などから約1900人が参加し、デッキブラシで石畳の汚れを洗い流した。  橋洗いは48回目。全国8カ所の名水を道路元標に注ぐ「名水合わせ」や、国土交通省関東地方整備局東京国道事務所による散水車を使った仕上げ洗浄なども行われた。オープニングセレモニーのあいさつで、中村会長と矢田美英中央区長が日本橋上空を通る首都高速道路の地下化に言及した。  中村会長は「地下化に向け、署名をしていただくなど地元の力を見せていただいた」と感謝を述べ、矢田区長は「上空の高速道路が無くなる。こんなに素晴らしいことはない。皆さんのおかげだ」と語っ...

【パナソニックスタジアム吹田など選定】第59回BCS賞に16作品、11月に都内で表彰式

 日本建設業連合会(日建連、山内隆司会長)は23日、国内の優良な建築物を表彰する第59回「BCS賞」の受賞作品に「パナソニックスタジアム吹田」(大阪府吹田市)など16作品(特別賞1作品)を選んだ。  初の受賞となる火葬場や3件のスポーツ施設、博物館・図書館、複合施設などさまざまな用途の建物を選出した。日本を代表する建築作品として国内外にアピールする。受賞作品は総数943件(特別賞71件)となった。表彰式を11月16日に東京・内幸町の帝国ホテルで開く。  応募は73件。建築関係学科の教授、設計事務所や建設会社の役員など12人で構成する選考委員会が視察を経て受賞作品を決めた。固有の課題への取り組みが優れる特別賞にはデザインや機能に加えて、回遊性の高い一体性のある再開発施設としても高い評価を得た「名駅一丁目1番計画」(名古屋市)を選んだ。  BCS賞は、建築事業の企画の質と技術の進歩・向上、良好な建築資産の創出、文化の進展などに貢献することを目的に1960年に創設された。供...

2018年7月23日月曜日

【きょうからテレワーク・デイズ】建設関連企業も多数参加、効果や課題洗い出し

 働き方改革につながる在宅勤務などの普及・促進に向け、23日に全国でテレワーク・デイズ(主催・総務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省、内閣官房、内閣府)がスタートする。  27日までの5日間のうち、2020年に東京五輪の開会式が行われる24日と、その日以外の計2日間以上をテレワーク推奨日とし活動を促す。1390者以上(今月20日時点)が活動に参加。建設関連企業も名乗りを上げている。  テレワークはサテライトオフィスや在宅勤務のほか、ICT(情報通信技術)を活用してさまざまな場所で勤務する取り組み。働き方改革の実現手段として、実施や導入を検討している企業が増えている。  建設関連の企業・団体で参加表明しているのは熊谷組、白木建設、清水建設、高砂熱学工業、竹中土木、徳倉建設、竹中工務店、戸田建設、大成建設、日本コムシス、三井住友建設、前田建設、NTT都市開発、東急不動産、都市再生機構、丹青社、日建設計総合研究所、岡部など。参加人数に関わらずテレワークでの業務を行うほか、仕組みを...

【設計・施工は清水建設】旧奈良監獄(奈良市)コンセッション、8月1日から工事着手

先行オープンする前庭付近の完成イメージ 国内最大の赤れんが建築物である「旧奈良監獄」(奈良市)の保存・活用に向けた工事が8月1日にスタートする。法務省から施設の運営権を譲り受ける特別目的会社(SPC)が事業主体となり、既存建物を耐震補強した上で行刑史料館やホテルに改修する。設計・施工は清水建設が担当。施設正面の前庭や史料館は19年10月に先行オープンし、ホテルを含む施設全体は21年1月の工事完了、同4月の開業を予定している。 収容棟に配置するホテルの客室イメージ 続きはHP...

【400組800人をご招待】中秋の能恒例行事、10月8日に明治神宮で薪能

中秋の恒例行事となった明治神宮薪能が10月8日、東京都渋谷区の明治神宮で開かれる。薪能は今年で37回目。大蔵流狂言師の善竹十郎氏、宝生流20世宗家の宝生和英氏らが出演を予定し、拝殿前に設けられた舞台で名人芸を披露する。開演は午後6時。  演目は仕舞「玉之段」、狂言「髭櫓」、能「小鍛冶 白頭」。仕舞に出演する辰巳満次郎氏、狂言に出演する善竹十郎氏はそれぞれ重要無形文化財総合指定保持者。  明治神宮薪能実行委員会は400組800人を無料で招待する。観覧希望者は、往復はがきの往信面に郵便番号と住所、氏名、電話番号、返信面には郵便番号と住所、氏名を明記し、「明治神宮薪能実行委員会KK係」(〒107-8658 東京都港区赤坂6の1の20、安藤ハザマCSR推進部内)へ。締め切りは8月31日(当日消印有効)。  応募多数の場合は抽選となる。問い合わせは実行委(電話03・6234・3609)...

【きょうから道の駅などで配布】九州整備局、インフラカード65種類作成

九州地方整備局は、同局が整備・管理するインフラを紹介する「九州インフラカード」を作成した。河川、道路、港湾、公園、営繕関係で全65種類。23日から各施設を管理する事務所や出張所、道の駅などで配布する。  インフラに対する理解・関心を深めてもらい、インフラ観光や地域活性化の一助とするための簡易版パンフレットとして統一的なデザインのインフラカードを作成した。  インフラの分野ごとに異なる背景色で表面に施設の名称や写真、九州7県をイメージしたシンボルマーク、裏面に管理者や諸元、これまでの歴史、役割などの情報を記載。配布施設を訪れれば1人1枚、無料で入手できる。配布施設などの詳細はホームページに掲載してい...

2018年7月20日金曜日

【引き渡しは20年9月以降】うめきた2期地区開発、落札額は1778億円

 都市再生機構西日本支社は、うめきた2期地区(大阪市北区、土地譲渡対象約4・6ヘクタール)の開発事業者に選定した三菱地所グループの落札金額が1777億7448万5625円だったことを明らかにした。  土地は区域中央部に設ける都市公園約4・5ヘクタールを挟んで北側(1万5726平方メートル)と南側(3万0429平方メートル)に分かれる。ホテルやイノベーション施設、プラットフォーム施設、オフィス、商業施設、MICE(国際的なイベント)施設などが入る複数の超高層ビルを計画しており、総延べ床面積は52万平方メートルに及ぶ。土地売買契約の締結は8月下旬を予定。20年9月以降に土地の引き渡しを行い、同年10月から開発工事が順次スタートする。  開発事業者は土地譲受事業者9者(三菱地所、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、積水ハウス、竹中工務店、阪急電鉄、三菱地所レジデンス、うめきた開発特定目的会社)と、設計・運営事業者6者(三菱地所設計、日建設計、SANAA事務所、Gusta...

【結成4年、建設業の女性活躍を後押し】「チームひまわり」の活動、小冊子で紹介

 建設物価調査会(北橋建治理事長)が15年6月に建設業で働く女性の活躍を支援しようと結成した「チームひまわり」。その活動が4年目を迎えたことを記念して、小冊子『team HIMAWARI』が発刊された。  女性活躍に取り組む建設会社を取材し、『建設物価』に掲載した特集記事などを取りまとめている。  女性活躍を支援するプロジェクトが始動した背景や活動内容などを紹介しながら、チームひまわりの歩みを振り返っている。国土交通省が掲げる女性が活躍するための「10のポイント」もイラストを交え紹介している。  希望者には無料で提供。メール(himawari@kensetu-bukka.or.jp)で申し込む。小冊子に掲載された内容は、チームひまわりのホームページでも確認でき...

【横浜市や戸田建設ら、顔の見える現場づくりに工夫】市民病院再整備診療棟工事の意見箱PR活動が話題に

 横浜市が神奈川区で進める「横浜市立市民病院再整備診療棟工事」の現場に設置された意見箱を介したやりとりが、インターネット交流サイト(SNS)などで話題になっている。  「好きな人に告白しようか迷っている」という投書に、現場担当者が「現場から声援を送っています!」と回答。現場の前を通る人の中にはスマートフォンで撮影する人の姿もあり、顔が見える現場づくりや、事業への理解促進につながっているという。  同工事は設計・監理を佐藤総合計画、建築工事を戸田建設・松尾工務店・馬淵建設JVが手掛けている。意見箱への投書は関係者で情報共有した上で、病院に関する内容は市、工事に関することは戸田建設JV、設計については佐藤総合計画が回答案を作成。3者で内容を確認した上で掲示している。  多い時には、週末だけで10件程度が投函(とうかん)されることもあるという。原則として工事に関する意見に対する回答だけを掲示している。回答の最後に「暑い時期が来ますので、皆さんも熱中症には気をつけて下さい」と気遣うメッ...

2018年7月19日木曜日

【年間旅客数3500万人目指す】福岡空港コンセッション、旅客ビル増築やホテル新設など提案

国際線地区の整備イメージ 国土交通省は18日、国が管理する福岡空港(福岡市博多区)の公共施設等運営権(コンセッション)事業で、優先交渉権者に選んだ福岡エアポートホールディングス(HD)グループの事業提案概要を公表した。同グループは、15年度実績で2137万人(うち国際線465万人)だった空港の旅客数を、30年後の2048年度に3500万人(1600万人)まで増やす目標を設定。滑走路の増設に合わせて、国際線と国内線の両方で施設整備を推進する。  就航数は現在の44路線(国際18、国内26)を48年度、100路線(67、33)まで増やす。東・東南アジアの就航国数で日本一となる14カ国・51路線(現在8カ国・15路線)を計画し、東アジアでトップクラスの国際空港を目指す。  ハード整備では、2本目の滑走路の供用が始まる2025年に合わせて、国際線の旅客数1600万人に対応するため、国際線旅客ビル施設に拡張する。国際線地区には格安航空会社(LCC)棟や立体駐車場、バスターミナル、ホテ...

【ホームや駅舎新設、バリアフリー化も】千駄ケ谷駅、五輪開催に向け改良工事進む

 2020年東京五輪・パラリンピックの競技会場に隣接する鉄道駅の整備が最盛期に入ろうとしている。JR東日本は20年までに500億円を投じ、都内の7駅を改修する計画を打ち出している。  建設中の新国立競技場の最寄り駅となる千駄ケ谷駅(東京都渋谷区)では、大会期間中に利用客が大幅に増えることを見据え、ホーム新設やバリアフリー化といった工事が進んでいる。  JR東日本は17日、同駅で改良工事の現場を報道に公開した。クレーンでつり上げたコンコース用鋼管柱の据え付け作業などが行われた。工事は土木と建築に分けて行っており、いずれも施工は東鉄工業が担当。整備費は70億円。20年春の完成を予定している。  改良工事では現在使用していない臨時ホームを撤去して延長210メートル、最大幅9メートルの新宿行き専用ホーム、駅舎などを新設する。改札機は現在の8台から最大13台に増設。ホームドアも整備し、利用者の安全確保を図る。現在の進捗(しんちょく)率は50%ほど。新設するホームは約70メートルができあが...

【国交省ら試算公表】首都高日本橋地下化、概算事業費は3200億円

首都高速道路の日本橋区間(東京都中央区)を地下化するための概算事業費が3200億円に上るとの試算結果がまとまった。  国土交通省や東京都、首都高速道路会社らで構成する地下化検討会の第3回会合が18日に都内で開かれた。約1030億円を投じて地下トンネルのシールド工など本体工事を進める。2020年東京五輪開催後に着工し、10~20年の工期を見込む。 続きはH...

【一時金は5・38カ月】日建協18年賃金交渉、7割がベア獲得

日本建設産業職員労働組合協議会(日建協、久保田俊平議長)は18日、18年の賃金交渉結果を明らかにした。  従業員数を考慮した加重平均で見ると、回答した29組合のうち、基本給の水準を底上げするベースアップ(ベア)を獲得したのは7割に当たる24組合で、ベアは6528円(前年比1・63%増)。ベアと定期昇給を合わせた月例賃金の増加額は1万3796円(3・51%増)。28組合が妥結している一時金は5・38カ月だった。  加盟35組合のうちの29組合が回答した。月例賃金は、すべての組合が前年の実績以上の昇給を確保した。7割の組合がベアを得るのは4年連続、6000円台のベアは2年連続。ベアを得た24組合には、要求に満たなかった組合と、会社から逆提示のあった組合がそれぞれある。1万円以上のベアがあったのは3組合で、最高額は1万2000円だった。一部には働き方改革に伴い、時間外労働の削減を促すためにベアを措置した会社があるとみられる。  一時金は前年実績を上回ったのが26組合、2組合は同額...

【今秋にも観客席設置開始】新国立競技場、スタジアムが最高高さまでほぼ到達

 2020年東京五輪に向け、日本スポーツ振興センター(JSC)が進めている新国立競技場(東京都新宿区ほか)の建設工事で、スタジアムの高さが計画上最高の50メートルに近づいた。  スタンド上部の屋根構築と並行し、内外装の仕上げや歩行者デッキの整備などが最盛期に入る。今秋にはスタンドの観客席設置が始まる見通しだ。  建設地は新宿区霞ケ丘町10の1ほか。S一部SRC造地下2階地上5階建て延べ19万4000平方メートルの規模とする計画で、五輪時は約6万席の観客席数を確保する。着工は16年12月、竣工は19年11月を予定する。  3層構造のスタンドは構築が終わり、スタンド上部に大屋根の根元となる鉄骨が組まれている。スタジアムはほぼ最高高さまで来ている状況だ。  スタンドの床にはプレキャスト(PCa)コンクリートを使用した。屋根部は森林認証を取得した国産のカラマツとスギ、鉄骨を組み合わせたハイブリッド構造。三つのパーツ(ユニット)に分かれ、観客席を覆うように内側に向かってつなぎ合わせてい...

2018年7月18日水曜日

【19年1月着工めざす】池袋西口公園再整備、8月末にも実施設計完了

 東京・豊島区は、池袋駅西口前にある池袋西口公園(西池袋1丁目、3123平方メートル)の再整備に向け、8月末にも実施設計をまとめる。老朽化した既存公園施設を解体し、新たに円形の劇場広場を整備する計画。実施設計の策定に併せて、事業費の算出も行う。  実施設計の策定は、昨年度にまとめた基本計画に対する区民の意見などを踏まえて進めている。基本計画からの主な変更点は、舞台の反対側に別棟で配置予定だったカフェとトイレを1棟とし、東側の道路沿いに置くことなど。  再整備後の西口公園は外周を六つの輪状のひさしで形成する。外周の直径は約35メートル。舞台とカフェ・トイレ以外に、舞台裏のスペースに楽屋や倉庫などの諸室を設ける。フルオーケストラの演奏やバレエ、ミュージカルのほか、演劇やお祭りなどのイベントの開催を想定している。今年1月時点のスケジュールでは19年1月の着工、同10月の完成、同11月の開園を目指すとしてい...

【こちら人事部】鉄建建設/新入社員研修の期間延長

 ◇後輩育てる意識が全員に◇  鉄建建設は鉄道工事をはじめとする交通インフラ整備を得意とするゼネコン。1944年の創業以来、鉄道関係の土木・建築工事を中心に発展を遂げてきた。現在ではトンネルや高架橋、アンダーパス工事などの一般土木、マンションなどの一般建築も幅広く手掛けながら成長中だ。  そんな鉄建建設が求める人物像は「前向きな人」「自立した人」「やり遂げる人」。創立以来受け継がれてきた技術を継承・発展させ、共にものづくりを支える人材を積極募集している。  採用に当たっては出身大学の研究室にいる学生などを対象に補助的な採用活動を行う「リクルーター制度」を活用。リクルーター制度の場合はリクルーター面接を含む3回の選考過程で採否を決めるという流れだ。大学の先輩から話が聞けることで学生に安心してもらい、より同社への理解を深めた上で選考に臨んでもらう狙いがある。  採用対象は大卒を中心としているが、昨年度からは採用人数が少なかった高卒枠にも門戸を広げた。採用を担当する管理本部の金森...