2018年7月26日木曜日

【けんせつ小町現場見学会がスタート】読売テレビ新社屋の見学現場に小学生ら40人

 日本建設業連合会(日建連、山内隆司会長)は24日、大阪市中央区の「読売テレビ新社屋建設計画」(設計・施工=竹中工務店)の作業所で女性が活躍する工事現場の見学会を開いた。

 小学生と保護者約40人が参加。けんせつ小町の説明を聞きながら、建築工事の作業を体験したり、作業の様子を見たりして、建設業の魅力に触れた。

 冒頭、日建連の五百木祐美参事が「建設業で働く女性が活躍する現場の見学会を企画して、今年で4年目。今年もきょうから全国19カ所で行う。現場は普段中を見たり入ったりできない。いろいろなことを感じて、質問もしてみよう。建設業の仕事のことや男女とも生き生きと働いていることなど、たくさん知ってほしい」とあいさつした。

 続いて作業所で活躍する竹中工務店の村井絢香さんが工事概要を説明し、同社の女性社員らが現場を案内した。参加者は工事用エレベーターと階段で17階に上がりタワークレーンへの指示を体験。協力会社作業員とともにクレーン先端のフックに小さなかばんを掛ける作業と安全確認を行った。5階の第1スタジオでは室内用高所作業車に乗り込んだ。子どもたちは「作業は楽しかった」「高い所は怖かった」「(建設の作業は)大変そう」「建設の仕事をやってみようと思った」などと語っていた。

 その後、現場事務所の会議室で子どもたちがけんせつ小町らに質問した。村井さんは「最近は男女関係なく職業を選ぶ時代。皆さんには純粋にものづくりや建物をつくることに興味を持ってほしい。きょうの体験を通じて、将来を描くきっかけにしてください」と語り掛けた。

 高倉通作業所長は「やってみたい仕事に少しでも近づくために大切なことがある。あいさつと勉強、多くの人との対話、いやなことから逃げず我慢する勇気、困っている人に声を掛ける気遣いを皆さんにも持ってほしい」と語った。

 同工事は読売テレビ放送(大阪市中央区)の新社屋建設事業。規模はS・SRC・RC造地下1階地上17階建て延べ5万1194平方メートル。16年11月に着工。19年1月の完成を目指す。今月末の進捗(しんちょく)率は約80%。

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