2018年7月24日火曜日

【パナソニックスタジアム吹田など選定】第59回BCS賞に16作品、11月に都内で表彰式

 日本建設業連合会(日建連、山内隆司会長)は23日、国内の優良な建築物を表彰する第59回「BCS賞」の受賞作品に「パナソニックスタジアム吹田」(大阪府吹田市)など16作品(特別賞1作品)を選んだ。

 初の受賞となる火葬場や3件のスポーツ施設、博物館・図書館、複合施設などさまざまな用途の建物を選出した。日本を代表する建築作品として国内外にアピールする。受賞作品は総数943件(特別賞71件)となった。表彰式を11月16日に東京・内幸町の帝国ホテルで開く。

 応募は73件。建築関係学科の教授、設計事務所や建設会社の役員など12人で構成する選考委員会が視察を経て受賞作品を決めた。固有の課題への取り組みが優れる特別賞にはデザインや機能に加えて、回遊性の高い一体性のある再開発施設としても高い評価を得た「名駅一丁目1番計画」(名古屋市)を選んだ。

 BCS賞は、建築事業の企画の質と技術の進歩・向上、良好な建築資産の創出、文化の進展などに貢献することを目的に1960年に創設された。供用から1年以上経過した建物が対象。企画・設計・施工・維持管理などを総合的に評価する。建築主、設計者、施工者の3者を表彰するのが特徴。表彰状、作品に付けられるブロンズ製パネルなどを贈呈する。和英表記の作品集を編さんし、大使館を通じて紹介する。

 受賞作品を発表した日建連の押味至一副会長建築本部長は、「いずれも建築主の意図が設計力、施工力で見事に体現された」と関係者の功績をたたえた。その上で「健康意識の高まりや、文化芸術の振興など生活を充実させるさまざまなニーズに的確に応える姿を発信したい」とPRに意欲を見せた。

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