2014年11月11日火曜日

道建協/足元からの『おもてなし』/五輪見据え舗装技術PR活動強化

 日本道路建設業協会(道建協、三好武夫会長)は、2020年東京五輪を見据え、日本の舗装技術に関するPR活動を一段と強化する。舗装技術を一般の人にも知ってもらうための広報ツールと、発注者などに提供する技術資料の作成を10日までに完了させた。「足元からの『おもてなし』」をキャッチフレーズに、安全性に優れ、ヒートアイランド対策などにも効果がある日本のさまざまな舗装技術の情報を国内外に広く発信する。
 作成したのは、「世界の方々へ 足元からのおもてなし 東京の未来に向けた道路舗装の適用技術」と題した広報ツールと、技術資料。技術資料には、会員20社の技術リストをはじめさまざまな情報が盛り込んであり、一部には販売していく方針だ。
 五輪は日本のインフラをアピールする絶好の機会になることから、道建協は「東京を訪れる世界の人々に、世界に誇る日本の舗装技術を通じて安全で快適な都市空間を提供したい」との方針に基づき、車道系と歩道系それぞれの技術の情報を分かりやすく発信する。
 広報ツールでは、車道系の▽遮熱性▽保水性▽排水性・透水性▽カラー▽インターロッキングブロック―の各舗装、歩道系は▽天然芝・人工芝▽木質系▽ゴム弾性▽自然石脱色アスファルト▽型押しアスファルト―の各舗装とユニーバーサルデザインの事例を紹介する。
 技術資料には、広報ツールで紹介している舗装技術を含め34種の技術情報をまとめた。一般的な施工例、施工手順とともに、「工法リスト」として、会員企業が保有する工法・技術を収録した。さらに「新たな舗装技術の適用事例」も収録。路面温度の上昇を抑制する効果があり、マラソンコースや観戦者の足元に適した遮熱性舗装や、景観生の向上とともに交差点やバスレーンなどの識別が容易になる明色舗装、衝撃吸収性に優れ、遊具回りなどへの採用が増えているゴム弾性舗装など、競技施設や選手村、観戦者を意識した技術を列記してある。
 広報ツールは、シンポジウムなどのイベントで一般市民に配布。技術資料は、発注者や設計者、コンサルタント会社などに提供する一方、舗装技術に関する豊富な情報を収録してあるため、施工会社などには販売することも想定している。

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