JR東日本は、東京都心部と羽田空港を結ぶ「(仮称)羽田空港アクセス線」の環境影響評価(環境アセス)手続きを進める。
計画している3ルートのうち、「東山手ルート」のJR山手線田町駅付近(港区)~東京貨物ターミナル付近(品川区)の約7・4キロと、3ルートの共通区間となる「アクセス新線」として同ターミナル付近~羽田空港(アクセス新線、大田区)の約5・0キロの計12・4キロが対象。事業費は約3000億円を見込んでいる。
東山手ルート、東京貨物ターミナルからJR山手線・大崎駅(品川区)方面の「西山手ルート」と、りんかい線・東京テレポート駅(江東区)方面の「臨海部ルート」の3ルートを計画中。東山手ルートと共通区間について、都の環境アセス条例に基づく手続きに入り、環境アセス調査計画書を5~6月にまとめる。
整備事業は、手続き・工事で約10年を想定している。羽田空港には、現在の第1、2ターミナル間に羽田空港新駅を設置する。環境アセス手続きの対象には含めていないが、羽田空港新駅から国際線ターミナルまでの新設路線の整備も計画している。東山手ルートとアクセス新線の事業費、事業期間には、西山手ルート、臨海部ルートを含めておらず、両ルートの整備に当たっては関係機関との協議が必要になるという。
環境アセス手続きへの着手は、日本記者クラブが15日に開いた講演で深澤祐二社長が表明。「羽田空港はまだ利用者が増える。さまざまなアクセスをつくるのは社会的に意義がある」と実現に意欲を見せた。
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