大阪府と大阪市は12日、大阪市此花区夢洲への誘致を計画しているカジノを含む統合型リゾート(IR)の基本構想案を取りまとめた。
IR施設第1期を建設するのは夢洲の北部エリアで面積は約60ヘクタール。投資規模は9300億円。施設の総延べ床面積は100万平方メートル。このうち複合MICE施設は1万2000人に対応する国際会議場と、10万平方メートルの展示場で構成する。
宿泊施設は3000室規模を計画。府はIR事業者の計画に関する検討を加速させるため3月にもIR施設コンセプトの公募手続きに着手する。
府市は舞洲で「世界最高水準の都市型IR」の実現を目指す。年間延べ利用者数は2480万人を見込む。このうちカジノを利用するのは590万人。カジノによる年間収入3800億円を含む年間売り上げは4800億円と試算している。
施設建設時の経済波及効果は1兆2400億円、運営時の年間経済波及効果は7600億円と試算。年間雇用創出効果は建設時が7万5000人で、運営時は8万8000人。
この日、大阪府・市が開いた副首都推進本部会議で、IR区域整備に関する基本協定書案について了承。IR整備法に基づく申請や夢洲地区への警察署設置は府が、関連インフラ整備と消防署整備は市が行い、その他の事業・対策は府市が共同で行い費用も折半することになった。
IR整備法に基づき国のIR基本方針が今夏にも策定される見通し。その後、実施方針策定や事業者公募・選定、区域整備計画作成、区域認定申請・認定を経て、20年度中ごろに着工、24年度中の開業を目指す。
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