◇発注者から指名される存在に◇
さまざまな工程に分かれている建築物をすべて自分で手掛けてみたい-。この思いを実現するため、コンサルタント業界に飛び込んだ。
学生時代は設計制作だけでなく、土地の取得から設計・施工者を選定する「コーポラティブ住宅」の研究に没頭。卒業後は官庁プロジェクトをメインに手掛けるコンサルタント会社に入社したが、「もっと実務に触れたい」と強く感じ、転職を決意した。
山下PMCに入社したのは約5年前。事業統括部でPMr(プロジェクトマネジャー)をサポートしながら、発注図書や計画づくりなどを担う。
発注者支援は「多くの関係者と複雑に絡み合ったプロセスを経て、最適解を導き出す仕事」と強調。発注者の要望に真摯(しんし)に対応していく中でやりがいを実感する。
自身も参加した横浜市庁舎(横浜市中区)の移転整備や日本サッカー協会の「夢フィールド」(千葉市美浜区)、官民連携による多目的アリーナ「フラット八戸」(青森県八戸市)が着工を迎え、「自分が担当したプロジェクトが日の目を見る」と胸を弾ませる。
判断に迷った際は「賢人さん」と呼ばれるベテラン社員に指導を仰ぐことも。仲間と切磋琢磨(せっさたくま)しながら、「発注者から担当を指名される存在になりたい」と夢を語る。
(ヴァイスプロジェクトマネジャー、のざき・ふみか)
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