2019年2月21日木曜日

【回転窓】働き方改革の光と影

今年は皇太子さまが新天皇に即位される5月1日と、即位の中心儀式が行われる10月22日が祝日となる▼祝日に挟まれた平日が休日となり、10連休のゴールデンウイーク商戦は例年を上回る活況になりそう。特に観光業にとって長期休暇による特需への期待は大きい。既に人気の観光地を巡るツアーなどには予約が殺到しているという▼消費増税前の駆け込み需要も重なり、19年度前半は多方面でプラスの影響が見込まれる。一方、特需の受け入れ先では、急増する需要への対応に頭を悩ます業界も少なくない。慢性的な人手不足の中で働き方改革の取り組み強化が求められ、せっかくの商機を逃してしまう恐れもある▼休日が増えることで、サービス産業などでは労働時間が大幅に増えたり、休みたくても休めなかったりする職場もあるだろう。こうした光と影があることを認識しなければ、真の意味での働き方改革は実現できない▼働くことに対する考え方は人それぞれ。みんなが幸せな人生を送るための改革とは何なのか。休みを増やすことは一つの手段であり、最終目的でないと再確認し、改革の道筋を見つけてもらいたい。

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