北海道胆振地方で発生した震度6弱の地震から4日が過ぎた。18年9月6日の北海道胆振東部地震の復旧作業がいまだ続く中、この週末も大勢の人が不安な日々を過ごした▼電気やガスといったライフラインが欠かせない極寒の時期に発生した地震である。前回の地震の際の大規模な停電が発生していたなら、人的な被害が拡大してしまった懸念がある▼北海道胆振東部地震だけでなく、18年は豪雨、台風、豪雪などの自然災害が相次いだ。政府は、防災・減災・国土強靱(きょうじん)化の緊急対策を同年12月に決定。3年で約7兆円を投じ、災害への備えをさらに強化する取り組みを始動させている▼19年度の予算案を巡る小紙の記事によると、政府の緊急対策に呼応し、建設事業や災害復旧といった投資的経費を増やした自治体が目立つ。緊急対策を進めようと県債を発行し、歳入を増やしていたり甚大な被害を受けて災害復旧費を前年度の数倍に増やしていたりする自治体がある▼緊急対策の重要性を改めて認識し、対応を急ぐ自治体が多いだけに、切に願いたい。これ以上の災害は起きないでほしい、もう起きないでほしい-。
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