2019年2月6日水曜日

【周長250mバンク追加、屋内木材走路も解禁】経産省、競輪場の施設基準見直し

経済産業省は5日、競輪場の施設規模や構造などに関する改正基準を告示した。公営ギャンブルとしての競輪に特化している施設用途を拡大し、競輪以外の自転車競技も行えるようにする。

 従来は競争路の長さを1周300~500メートルと定めていたが、自転車競技の国際標準に合わせ250メートルも認める。ドームのような屋内型施設として整備した場合、路面材への木材使用も解禁する。

 同日付で告示・施行したのは自転車競技法施行規則に基づく競輪場の施設規模や構造、設備、配置に関する改正基準。全国的に公営ギャンブルの収益が悪化し、競輪場の入場者数も減っている中、競輪に加え国際標準の自転車競技も行えるようにする。観戦人口を増やす狙いがある。

 改正基準ではバンクと呼ばれる競争路の最も内側を目安に、距離延長の要件として国際標準である1周250メートルを追加。幅員延長の要件は従来の9メートル(カーブ部)~6・5メートル(直線部)から一律7メートルに見直す。

 競争路の路面材に関する要件も国際標準に合わせ変更した。雨や風など外的要因による腐食リスクがない屋内型施設として整備した場合に限り、木材の使用も認める。従来はアスファルトやセメント、アンツーカーなどのいずれかで舗装する必要があった。

 経産省によると、千葉競輪場(千葉市中央区)で進む建て替え事業では1周500メートルバンクを廃止。新たに国際標準の「屋内250メートル周長の板張り走路」にリニューアルされる予定だ。

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