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工事進捗率が51%に達した「有明アリーナ」 |
東京都は12日、2020年東京五輪・パラリンピック競技施設の建設現場を報道陣に公開した。5月の竣工を目指す「海の森水上競技場」と「カヌー・スラロームセンター」に加え、バレーボールなどで使用する「有明アリーナ」(江東区有明)や水泳競技を行う「東京アクアティクスセンター」(江東区辰巳)などの建設現場で工事の状況を説明した。
12月の竣工を目指す有明アリーナでは躯体工事、内外装工事、屋根工事が同時に進行中。工事進捗(しんちょく)率は約51%(1月末時点)。特徴的なメインアリーナの屋根は4月ごろに架かる見通しだ。屋根を分割して組み立てて躯体上部をスライドさせながら架設する竹中工務店の「トラベリング工法」を採用している。
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2020年2月の竣工を目指している「東京アクアティクスセンター」 |
東京アクアティクスセンターは昨年の春から夏にかけて、地上で造った約6000トンの大屋根を3段階に分けて持ち上げるリフトアップを実施。現在はスタンド鉄骨工事、プール躯体工事、内外装工事を進めている。工事の進捗率は約55%(同)。20年2月の竣工を目指している。
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「海の森水上競技場」東側の水門・締め切り堤 |
いずれの現場でもタイトなスケジュールや厳しい施工環境を克服しながら工事を進める。海の森水上競技場の建設工事では、東側水門の施工中に台風が襲来したため、一部工程を何度かやり直したという。実施設計・施工を担当する大成建設・東洋建設・水ing・日立造船異業種特定JVの小川普史総合所長は「海上工事のため天候に左右されることが多かったが、工期に間に合うめどが立った」と話した。
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「カヌー・スラロームセンター」の競技コース |
敷地が軟弱地盤だったカヌー・スラロームセンターの現場では、事前に荷重をかけて沈下を促す「プレロード工法」を採用するなど、「工期短縮に取り組んだ」(鴻池組・西武建設・坪井工業JVの安田裕輔所長)という。
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