◇頼られ、目標にされる存在に◇
入社して12年、建築物の構造設計をずっと担当してきた。「意匠設計に比べて華やかさはないけれど、建物の骨格部分を決める重要な仕事」とやりがいと誇りを感じている。
小学生の時に阪神淡路大震災が発生した。テレビや新聞で報じられた建物の倒壊現場。惨状を目の当たりにして「地震に強い構造の建物をつくりたい」という思いが募った。大学で建築を学び「構造設計に携わるには現場を知ることも大切」と考えゼネコンを志望。面接の時に感じた「和気あいあいとした家族のような雰囲気」が気に入り、村本建設を就職先に選んだ。
入社以来心掛けてきたのは「何事にもまじめに全力を尽くす」こと。右も左も分からずくじけそうな時もあったが、とにかく前を向くように意識した。
これまで大学やマンション、事務所など数々の建築物を担当した。建物の種類や形態、用途、目的によって構造が違う。キャリアを積んだ今も「コストを意識しつつ、最適な工法や構造計画を選ぶ幅広い知識が求められる」と勉強を欠かさない。
ひたむきな努力と自分の信念を貫き通す姿が評価され、頼りにされるリーダー的存在になった。それでも本人は「まだまだ一人前ではない」といたって謙虚。「人間的にも技術者としてもさらに磨きを掛け、目標にされる存在になる」ことをこれからも目指していく。
(もりした・ともよ)
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