地元建設会社の尽力で工期大幅短縮
仮復旧完了後の国道41号(提供:国交省中部整備局) |
大雨特別警報が発表された7月8日に飛騨川左岸の水衝部の道路が流出。高山国道事務所は同10日から応急復旧工事に入った。洗掘拡大防止を行い、河川に侵入するための工事用道路を整備。その後、約5200袋の大型コンクリート土のうを設置した。
当初は8月31日の仮復旧を目標としていたが、▽国道41号と並行するJR高山本線の線路上を活用した被災状況の確認、復旧方法の検討▽河川内の施工ヤードを幅広く設置し、大型車両の対面通行を可能にしたことで復旧作業をスピードアップ-など、道路と鉄道、河川の関係者や地元建設企業が尽力したことで16日までに工事が完了、大幅な工期短縮につながった。
高山国道事務所は今後、本復旧に向けた作業を進める。現在、地質調査と設計を進めており本年度中に工事に入る予定だ。
赤岩地区の応急復旧完了
地元建設会社が24時間態勢で復旧工事に当たった(提供:国交省九州整備局) |
赤岩地区では玖珠川のカーブの外側に当たる左岸側の国道210号で、激しい水流により洗掘され擁壁の基礎部分の土砂が流出。山側の沢からの流水も相まって、延長約100メートルにわたって道路が崩壊した。7月7日の早朝から同地区を含む延長約1キロを全面通行止めにしていた。
応急復旧工事では河川内に搬入路を整備し、河川の流れを右岸側に変えるため河床を掘削して消波ブロックを設置。重機が稼働できる施工ヤードを整備した。その上で被災箇所の水位が上昇した高さまで約5200個の袋詰め玉石を設置し、さらにその上に約3000個の大型土のうを設置。仮の路盤を整備し舗装した。
土のうは崩れないよう布製型枠で固定。今後の増水に備え、被災箇所の前面は消波ブロックで保護した。工事は同事務所の災害時協力業者の朝日工業(大分市)が担当した。通行止めの解除により、大きな被害を受けた地域の復旧の加速が期待される。
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