2020年8月26日水曜日

【回転窓】もはや高嶺の花か

  雄雌を意識して食べたことはないが、サンマは一般的に雌がおいしいらしい。見分け方は下あごの色。雄はオレンジ色、雌はオリーブ色という▼サンマは安価で栄養価が高く大衆魚の代表格。脂の乗ったサンマはビタミンAが豊富で、牛肉のロースと比べても12倍ある。ビタミンAは風邪や肺炎の予防に効くと言われ、感染症予防のための免疫力アップにはうってつけだ▼血合いには貧血に良く効くビタミンB12が多く含まれ、他の魚の3倍以上も。よく焼いたサンマを同じく旬のかぼすをかけていただく。おいしさだけでなく、夏バテで弱った体も回復してくれそうだ▼サンマはここ数年、不漁続きで値段が高騰している。一昨日、北海道厚岸町で棒受け網漁の初競りが行われ、去年の約5倍の1キロ当たり1万1880円の値を付けた。地元の直売所で付けられた価格は1匹480~1200円。この値段ではとても庶民には手が出ない▼今回の初競りは中型船が水揚げしたもの。大型船も現在公海で漁をしており、これから順次水揚げする。自粛生活が続く中でせめて安価でおいしいサンマをと思うのは、ぜいたくな願いなのか。

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