2020年8月7日金曜日

【技能者育成で新たな試み】清水建設、清水匠技塾(千葉県船橋市)の運用開始

  清水建設は、千葉県船橋市に開設した教育訓練施設「清水匠技塾」の運用を7月27日に開始した。協力会組織・兼喜会の会員企業で働く技能労働者を中心に研修を実施していく。年間で950人の施設利用者を見込む。3億円を投資した。

 清水匠技塾の所在地は潮見町37の2。1650平方メートルの敷地に作業訓練棟(S造平屋720平方メートル)と教育棟(S造2階建て延べ290平方メートル)を整備した。作業訓練棟は研修用機材を配置し、多能工養成訓練や自動搬送ロボットのオペレーター育成などを行う。巻き付け耐火被覆材やボード、ALC(軽量気泡コンクリート)板など内装工種を中心にした教育カリキュラムを設けている。

 教室棟では新規入職者研修やCAD、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の講習を行う。酸欠硫化水素危険作業や足場組み立て作業、高所作業車操縦などの資格取得に向けた特別教育講習も設けた。

 受講者の研修中の給与や講師への報酬は清水建設が負担。協力会社が施設を利用しやすくした。外国人材の受け入れを視野に入れ教育カリキュラムも検討するという。

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