2020年8月26日水曜日

【収容3万人規模、概算事業費は230億~270億円】広島市サッカースタジアム等整備、計画概要資料の提供開始

  広島市はサッカースタジアム等整備事業について計画概要の資料提供を24日に開始した。サッカースタジアムはDB(設計・施工一括)方式での発注を予定していることから、参加を希望している事業者からの提案がより良いものとなるよう、入札公告に先立ち資料を提供する。

 提供期間は31日まで。合わせて、発注作業への参考とするため計画概要資料などへの意見も9月4日まで求める。市はこれらの意見を踏まえ、広島県、サンフレッチェ広島、市議会などの承認を得て発注する。

 資料提供の対象者は、建設コンサルタント業務等または建設工事の競争入札参加資格者。提供資料は3月に策定した「中央公園サッカースタジアム(仮称)基本計画」に基づいた建築計画、構造、設備、フィールド、ペデストリアンデッキなどの施設計画概要や、事業者の業務範囲、参加資格要件、選定スケジュールなど募集要項案(素案)などを含んでいる。

 市は同市中区基町15の中央公園広場(敷地約8万5600平方メートル)にサッカースタジアムを建設するとともに、効果的なにぎわい機能の導入などにより、中央公園広場全体が一体的に機能するような広場エリアの再整備を計画している。

 敷地西側にスタジアム、東側に広場を配置する。それぞれのコンセプトとして、サッカースタジアムは「世界に誇れるサッカースタジアム機能を核とし、多目的かつ多機能化した都心交流型スタジアム」を、広場エリアは「子どもから大人まで多様な利用者が年間を通じて集い・交流できる拠点性の高い空間」を設定。これにより中央公園全体を「みんなが集まる“わくわく”スタジアムパーク」とすることを目指す。

 収容人数は3万人規模とし、サッカー以外のスポーツやスタンド下の空間の活用など多様な利用ができる計画とする。広場エリアの再整備にはPark-PFIなど民間事業者の資金・ノウハウを活用した方式の採用を予定している。

 概算事業費は、サッカースタジアム建設、公園再整備、ペデストリアンデッキ整備、埋蔵文化財発掘調査などに230億~270億円と試算している。事業スケジュールは、20年度に設計・施工の発注準備と事業者選定を行い、23年度にかけて基本・実施設計、建設工事、開業準備を進める。

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