2019年2月1日金曜日

【革新取り入れ挑戦】竹中工務店・佐々木次期社長「魅力ある建設業の構築に貢献していきたい」

 竹中工務店が、2013年以来6年ぶりとなる経営トップの交代を決めた。佐々木正人取締役兼専務執行役員が、3月27日開催予定の株主総会を経て社長に就任する。竹中統一代表取締役会長は代表取締役名誉会長、宮下正裕社長は代表取締役会長に就く。

 1月30日に東京都内で会見した佐々木取締役は、積極的に革新を取り入れチャレンジする方針を表明。川上段階から街づくりに関与しつつ、幅広い領域で総合力を発揮していく将来像を描く。

 宮下社長は、佐々木次期社長について「マネジメント能力とバランス感覚に優れている」と評価した。建設産業を取り巻く環境が変化している中、マネジメント能力などに優れた佐々木氏が経営のかじ取り役を務めることで、難局にも対処できると判断した。

 喫緊の課題である働き方改革への対応をはじめ、人工知能(AI)に代表されるデジタル化の波などに適切に対処するには、スピード感のある経営判断と施策の実行力が求められる。今回のトップ交代は、さまざまな施策を推進するための体制強化と位置付ける。

 同社は、構想段階から維持運営まですべての段階で街づくりに関与していく「まちづくり総合エンジニアリング企業」への転換を目指している。佐々木次期社長はこれまでの路線を継承しつつ、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)をはじめ、AIやIoT(モノのインターネット)などデジタル技術の積極的な活用にも力を注ぐ方針。「生産性を上げて、労働環境の改善を実行するのが私の使命」と強調し、「働き方改革を必ず実現させて、魅力ある建設業の構築に貢献していきたい」と力を込める。

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