2019年2月4日月曜日

【回転窓】住環境の改善が健康増進に

日ごろの運動不足を反省し、エレベーターではなく階段を利用する「2アップ(2階上がる)・3ダウン(3階下がる)」を行っている。運動は苦手なのだが、身近に実践できるため3年程続いている▼意識的ではなく日常生活で行う「身体活動」が多いと、生活習慣病になりにくいといわれる。国は糖尿病や循環器疾患などの予防の観点から、身体活動量を少しでも増やすよう促している▼住宅の断熱化が身体活動の時間を増やすのに寄与するという調査結果がこのほど報告された。断熱改修で室温が上昇すると、暖房に関する習慣が変化。これにより住宅内の身体活動時間が65歳未満の男女で約25分、65歳以上は約35分増加したという▼この調査は、住宅の断熱化が居住者の健康に与える影響を検証する国土交通省の5カ年(14~18年度)事業。建築環境工学と医学の学識者らが連携して取り組む、世界的にも珍しい研究だという▼2年前の中間報告を踏まえデータも充実し、住環境の改善が疾病の予防・緩和につながる可能性が示唆された。得られつつある知見を生かすためにも、まずは自身の生活習慣を見直さなければ…。

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