2019年2月13日水曜日

【回転窓】雪かきを支えるのはだれ

先週末、大寒波が北日本を襲った。北海道では観測史上最も強い寒気が入り、陸別町で氷点下31・8度を観測するなど氷点下30度を下回る地点が相次いだ▼極寒地では思わぬ自然現象が起きる。その一つに「木花(きばな)」がある。寒い日の朝、零度以下に過冷却された霧粒が空中を漂い、木や電線にぶつかって氷結して白い花のような装いを見せる。気温が上がると一陣の風で落ちてしまうのだが、昔の人はつらい寒さの中でも一瞬の美しさを見逃さない余裕があったのかもしれない▼北国で暮らす人にとって、寒さと同時に大変なのが雪かきだろう。雪の多い地域に転勤した人がまず口にするのが雪かきのつらさ。雪国の人には申し訳ないが、雪のない地域で生活してきた人には毎朝の日課となる雪かきの大変さを実感するのが難しい▼雪かきをおろそかにはできない。そのまま放置すれば家から出入りができなくなるだけでなく、雪の重みで家がつぶれることもある▼高齢化社会が進む中で、除雪作業や地域の人たちの雪かきを担う地域建設業者の役割はますます重要になる。その意識が多くの人に浸透することを願う。

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