東京都オリンピック・パラリンピック準備局は、東京辰巳国際水泳場(江東区)のアイスアリーナ転用で年度内に実施設計を始め、2023年度にも改修工事に着手する。
メインリンク(60メートル×30メートル)やサブリンク(47メートル×17メートル)などを整備。都立施設初の通年アイスリンクとして、25年度の開業を予定している。基本設計は新築時の設計を手掛けた環境デザイン研究所が担当している。
1993年に竣工した同水泳場はRC一部SRC造地下2階地上3階建て延べ2万2319平方メートル。曲面が印象的な屋根構造は鉄骨立体トラス造となっている。五輪時に水球会場として使用。都は2019年3月、五輪後に約44億円の改修費で都立施設として初の通年アイスリンクに用途転換する方針を決めた。
同準備局は22日に東京辰巳アイスアリーナ(仮称)の施設運営計画の中間まとめを公表した。メインとサブの2面のリンクを保有し、固定席約3500席、仮設席約1500席、会議室、車いす対応トイレなどを備える施設。国際・国内競技大会の会場や都民の氷上スポーツの場として活用し、年間約26万人の利用者数を想定している。管理運営には、指定管理者制度を活用する考え。概算費用から概算収入を除いた年間運営費は約1・65億円と試算している。今後、指定管理者選定の中で提案を募るなどし効率的な施設運営策を検討する。
0 comments :
コメントを投稿