再開発ビルの現時点での完成イメージ(準備組合発表資料から) |
JR札幌駅周辺で再開発を計画している札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発準備組合(理事長・吉岡亨札幌市副市長)は15日、マスターアーキテクトに建築家の内藤廣氏(内藤建築設計事務所)を選定したと発表した。内藤氏は今後、設計業務を担当している日本設計とともに、施設全体のデザイン監修を担う。
事業実施区域は札幌市中央区北5西1、西2、西3の一部で、施行区域は約3・4ヘクタール、事業区域は約2・5ヘクタール。再開発ビルは西1街区に高層棟1棟を配置する計画で、S・SRC造地下4階地上46階建て延べ約39万5000平方メートルの規模を見込む。交通結節点としてバスターミナルの再整備と北海道新幹線駅との連携を図るとともに、にぎわい・交流機能としての商業機能、宿泊機能を備えたホテル、道外からの本社機能を誘導する高機能オフィスの導入などを目指している。
現在は日本設計が基本設計を進めている。今後は施設の各箇所のデザイン体制を構築し、マスターアーキテクトとデザイナー、建築設計者の協業により建物デザインを具体化していく予定。北海道の玄関口にふさわしい新たなシンボル空間や、周辺との一体感が感じられる景観を形成し新たな札幌の顔づくりに取り組んでいく。
今秋にはみらい推進機構に委託している特定業務代行者の選定作業も終わる見通し。2022年度に都市計画決定を受け、23年度上期までに基本・実施設計を完了して着工、29年秋の供用開始を目指す。
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