大阪IRの完成イメージ (MGMリゾーツ・インターナショナル、オリックス提供) |
大阪府と大阪市は28日、大阪に誘致するカジノを含むIR(統合型リゾート)の設置運営事業予定者を米MGMリゾーツ・インターナショナルとオリックスのコンソーシアム(共同事業体)に決めたと発表した。大阪市此花区夢洲(約49・2万平方メートル)に世界最高水準の成長型IRを地域とつくる。初期投資額は約1兆0800億円で、総延べ床面積は約77万平方メートルの複合観光施設を整備する。府市と共同事業体は国に提出する区域整備計画を年末か来年早々に作成。2020年代後半の開業を目指す。
共同事業体は開発コンセプトを「結びの水都」とした。世界中から夢洲に訪れた人々を大阪・関西だけでなく日本全体と結ぶ結節点を水都・大阪につくる方針。
提案によると、国際会議場施設(延べ床面積約3・7万平方メートル、最大会議室6000人超収容)や展示など施設(同約3・1万平方メートル、展示面積2万平方メートル)、魅力増進施設(同約1・5万平方メートル、日本食PR施設や博物館など)、送客施設(同約1・4万平方メートル、バスターミナル、フェリーターミナルなど)、宿泊施設(同約28・9万平方メートル、客室約2500室など)、エンターテインメント施設(同約1・3万平方メートル)、飲食・物販・サービスなど施設(同約31・0万平方メートル)、カジノ施設(同約6・1万平方メートル)を整備する。
このうち国際会議場・展示など施設で構成するMICE(国際的なイベント)施設は多様な催事に対応可能な世界最高水準の空間を確保。宿泊施設はエンターテインメントホテル「MGM大阪」、多世代型アクアリゾートホテル「MUSUBIホテル(仮称)」、VIP向け最高級ホテルの3棟を設ける。
宿泊施設「MGM大阪」の完成イメージ (MGMリゾーツ・インターナショナル、オリックス提供) |
投資額には大阪メトロ中央線の夢洲への延伸費の一部も含む。共同事業体は展示施設と宿泊施設を35年間の事業期間中に施設を段階的に整備する見通し。
吉村洋文知事は同日、「世界最高水準のIRをつくるのにMGM共同事業体は最高のペア。国から選ばれるように努力したい」と語った。
0 comments :
コメントを投稿