2025年2月27日木曜日

熊谷組/アースドリル評価技術26年度にも実装へ、瞬時に支持層到達を確認

 熊谷組が雄正工業(東京都新宿区、二川和雄社長)と共同開発したアースドリル工法の評価測定技術の現場実装に向け動いている。場所打ちコンクリート杭が支持層に達したかどうかを、掘削データから算出した数値と建物計画時の試験値とを比べて確認する技術だ。両社は施工管理者がパソコンを使いリアルタイムに確認できるシステムを、2026年度の現場実装を目指し開発している。
 場所打ちコンクリート杭のアースドリル工法は、ドリリングバケットを回転させて掘削し、バケット内に収められた土砂を引き上げて地上に排出する仕組み。両社が開発した「熊谷式アースドリル工法掘削抵抗測定技術」は、ドリリングバケットの掘削深度と回転トルク、回転数を計測し掘削抵抗値を随時算出する。掘削抵抗値を建物計画時の標準貫入試験で測ったN値と定量的に比べ、支持層への到達度合いを測る。
 両社は22年に技術を開発し、日本建築センターの建設技術審査証明(建築技術)を取得。これにより掘削深度と回転トルクの計測結果から算出した積算回転トルクによる掘削抵抗値と、地盤調査結果で得たN値を比較し、回転数の計測装置を搭載しない重機でも適用できるようになった。24年12月24日付で建設技術審査証明(建築技術)を更新した。
 両社は今後、支持層に傾斜や不落が予想される地盤などでの活用を想定。評価技術の現場実装によりデータを蓄積し、施工品質を高めていく。




from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=171718
via 日刊建設工業新聞

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