奥村組と奥村機械製作は7日、シールドマシンの遠隔操作システムを台湾で施工中の現場に導入し、運転に成功したと発表した。国内のオフィスからマシンを遠隔操作し、掘削や排土が行えることを確認。技術者不足が課題となる中で、オペレーターが現場に常駐せずシールドマシンを稼働できる環境を実現した。通信の安定性と施工の安全性を高め、国内のシールド工事への適用も視野に入れる。
遠隔地のパソコンからインターネット経由でシールドマシンの制御用コンピューターに接続し、マシンを遠隔操作できるようにする。従来のケーブル接続による距離の制約を受けず、インターネットに接続可能な環境であれば国内外問わず導入できる点が強みとなっている。
台湾の新竹市で施工している台湾科学園区発注の宝山シールド工事に同システムを導入した。現場から約1800キロ離れた大阪市内にある奥村機械製作の本社オフィスから遠隔操作を実施。操作を送信してからのタイムラグを1秒以内に抑え、掘削や推進、排土などの主要動作が行えることを確認した。
技能労働者の高齢化や入職者の減少で、高度な専門技能を持つオペレーターが不足している。遠隔操作システムによってオペレーターが現場に行かずに施工できる環境を整備し、複数の現場を兼務できるようにする。新たな技術者の育成に向け、熟練オペレーターが遠隔から技術指導できる体制も整える。
from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=171311
via 日刊建設工業新聞


0 comments :
コメントを投稿