長崎市は「大黒町地区市街地再開発準備組合」が同地区で計画する第1種市街地再開発事業について、都市計画素案の概要を公表した。同地区内にある長崎県営バス長崎駅前ターミナルと周辺の老朽化したビルを、2棟総延べ2万0900平方メートル規模の複合ビルに建て替える。都市計画審議会での審議などを経て、5月の都市計画決定を予定。その後は本組合設立を含め、ビルの完成までに5~6年程度かかる見込み。
13日に市と長崎県が共同で都市計画に関する住民向け説明会を県庁内で開催。市の担当者が再開発事業と高度利用地区の変更、県の担当者が再開発に関連する都市計画道路江戸町道ノ尾線(国道202号)の変更について説明した。
再開発の施行区域は江戸町道ノ尾線の道路部分を含めた約0・9ヘクタール。市道大黒町1号線を挟んで北側のA街区の建築敷地面積は、バスターミナルが入居する長崎交通産業ビルの敷地など約3800平方メートル。再開発に伴い、街区の中心を通る市道大黒町上町2号線を廃止し、街区全体を一体的に建て替える。再開発ビルの規模は延べ約1万6700平方メートルで、低層部にバスターミナルや商業施設、広場中層部にオフィス、高層部にホテルを設ける。
A街区の南東側に位置するB街区の建築敷地面積は約1200平方メートル。再開発ビルは延べ約4200平方メートルで、商業施設と駐車場で構成する。A街区とB街区の2棟の間には、それぞれの建物を接続する連絡通路を設置する。
再開発と併せ、A街区に隣接する江戸町道ノ尾線の車道を拡幅し、幅約3メートル、延長約85メートルのバス停車帯を新設する。道路の都市計画変更は県が行う。
再開発により、築60年以上が経過し老朽化が課題となっている長崎交通産業ビル(SRC造地下1階地上6階建て延べ約1万2380平方メートル)の更新が実現するほか、バリアフリー化や路面電車などとの乗り継ぎ利便性の向上、国道の渋滞緩和が期待される。
from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=171476
via 日刊建設工業新聞


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