2025年2月7日金曜日

五洋建設ら研究会/環境配慮型コンクリに再生骨材使用、製造過程でCO2を7割削減

 五洋建設ら13社が参加するBFCCU研究会は、環境配慮型コンクリート「CELBIC(セルビック)」に、再生骨材を使用した「CELBIC-RA」を開発した。解体ガラなどからリサイクルした再生骨材を使用し、低炭素性と資源循環性を付加した。製造~保管の工程を経て二酸化炭素(CO2)を固定したCCU材料である再生骨材を使用するため、製造過程で一般のコンクリートと比較して最大70%程度のCO2を削減できる。
 CELBIC-RAは、結合材の70%に高炉スラグ微粉末を使用したCELBICに再生骨材を使用している。再生骨材は、解体ガラなどを主な原料として製造され、CO2と反応するセメントペーストが含まれていることから、製造~保管の工程を通じてCO2を固定できる。CO2を固定するセメントペーストの量が比較的多い品質区分MやLの再生骨材を使用する。実機実験を通じて、CELBIC-RAの製造と品質管理手法を確立。構造体コンクリートとしての性能も確認した。JIS A 5022に規定されている「再生骨材コンクリートM」に該当するため、場所打ち杭や基礎などの建築構造物に適用できる。
 同研究会は五洋建設が幹事を務め、▽青木あすなろ建設▽淺沼組▽安藤ハザマ▽奥村組▽熊谷組▽鴻池組▽鉄建建設▽東急建設▽東京テクノ▽東洋建設▽長谷工コーポレーション▽矢作建設工業-の13社で構成している。今後、CELBIC-RAを実現場で普及・展開を図る。




from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=171268
via 日刊建設工業新聞

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