「日本の女性映画人(3)-1990年代」と題した特集上映が11日から3月23日まで、東京都中央区の国立映画アーカイブ長瀬記念ホールOZUで開かれる▼監督や脚本、撮影など多様な職域で女性映画人たちが手掛けた全52作品を会期中に上映する。これまでに「無声映画期~60年代」と「70~80年代」の作品を対象に開かれ、今回の「90年代」も映画ファンには楽しみな企画であろう▼日本映画製作者連盟が先日発表した2024年の映画興行収入(興収)は、前年比6・5%減の2069億8300万円だった。邦画は歴代最高を記録したものの洋画が3割減と振るわず、興収が4年ぶりに減少した▼好調な邦画をけん引するのはアニメ作品。一方で洋画の不振はハリウッドで起きたストライキの影響もあるようだ。コロナ禍の20年に大きく落ち込んだ興収だが、全体の回復基調は続いているという▼明日から開催される特集上映のコンセプトは、女性映画人を顕彰するとともに「日本映画史を見据える新たな視点を提示する」こと。こうした映画史をたどる企画なども通じて、日本映画が大いに盛り上がるのを期待しよう。
from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=171314
via 日刊建設工業新聞


0 comments :
コメントを投稿