2025年2月6日木曜日

長崎県/浦上ダム(長崎市)再開発、25年度に貯水池掘削に着手

 長崎県は、浦上ダム(長崎市昭和町、浦上川水系大井手川)の再開発で、2025年度に貯水池の水中掘削に着手し工事を本格化する。再開発は長崎水害緊急ダム事業の一環で水道専用の重力式コンクリートダムに洪水調節機能を加える。掘削工事は27年度までを予定し、その後、ダム本体や下流取り付け河川分水路などに取りかかる。
 貯水池掘削工事は水道用水への影響などから水中掘削のみで施工する。掘削土量は約48万立方メートルで、全量を県内業者で対応することを予定している。掘削工1工区は既に公告済みで、3月18日に開札する。工事概要は工事長360メートル、貯水池掘削工4万8500立方メートル。工期は660日。
 下流取り付け河川分水路はダムの放流量増加に伴い大井手川から浦上川への合流地点の流下能力不足が見込まれるため、合流地点の西側に延長約80メートルのバイパス水路を整備する。
 ダム本体工事は堤体の活用できる部分を除いて撤去し、コンクリートを打ち替えて改築・かさ上げする。改築後のダム諸元は堤高21・1メートル、堤頂長94・9メートル、総貯水容量249万トン。天端高は30センチのかさ上げとなる。事業費は約210億3000万円。
 21年度の県公共事業評価監視委員会の再評価では、25年度の貯水池掘削工事完了、26年度のダム本体工事着手、29年度のダム本体工事完了を予定しているが改めて工期を見直す必要がある。
 緊急ダム事業は長崎大水害の翌年の1983年に建設事業に着手し、浦上ダム再開発が最後の事業となる。全体事業費は約740億円を見込む。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=171223
via 日刊建設工業新聞

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