若築建設らは、クレーン作業時につり荷と作業員の接近を警戒するシステムを開発した。AI画像認識技術を活用して、作業員とつり荷の外形を同時に認識するとともに、つり荷の外形と作業員の離隔を算出する。常時監視でき、離隔が事前に設定した安全距離を下回る場合、クレーンのオペレーターと作業員へ警報を発信。作業員とつり荷の離隔を確実に確保でき、安全性確保と作業効率を両立する。クレーン作業時の災害を防止する。
新システム「WIT 3rdEYE(ウィットサードアイ)」は、インフラ向けロボットの開発などを手掛けるイクシス(川崎市幸区、山崎文敬代表取締役、狩野高志代表取締役)との共同開発。▽作業員認識▽つり荷形状認識▽作業員とつり荷の隔離算出▽合図者からの信号受信▽作業指示表示と警報発信-の五つの機能を備える。
合図者からの荷物つり上げ開始の指示と、つり荷移動中での停止の指示を合図者専用のリモコンを通じて伝達するシステムも搭載した。
クレーン操縦席にモニターを設置し、人物の接近状況と合図者信号に応じて操作可否を3色で表示。設定離隔内に作業員が侵入した場合、作業員が装着している腕時計型デバイスを振動させることで危険を知らせる。合図者の確認機能を組み合わせることで、オペレーターは安全確認を確実に行える。つり荷の形状寸法に応じて警報を出せるため安全性を向上できる。
若築建設は今後、国土交通省が推進するi-Constructionの方向性に沿う形で新システムを積極的に展開。建設現場でのDXを推進し、安全性向上に貢献する。
from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=171645
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