食や農林水産業の持続性を高める取り組みを表彰する「サステナアワード」。2024年度の農林水産大臣賞には「海の未来をつくるレストラン『THE BLUECAMP』」が選ばれた▼応募したのは、和洋中の料理人や菓子職人らで構成する東京都のグループの「Chefs for the Blue」。水産業を体験した学生たちに6日間限定のレストランを運営してもらった。食のプロとして学生に協力し、水産業の生産・流通・消費への理解を促した▼総務省が1月末に公表した24年の「住民基本台帳人口移動報告」によると、埼玉、千葉、神奈川を含む東京圏は3年連続の転入超過となった。転入のほとんどは15~29歳の若年層だった▼転出超過となったのは40道府県。依然として転出が続く県は多く、建設業とともに農業や水産業の担い手不足が深刻化している地域がある▼THE BLUECAMPのレストランには全国から約250人が来店し、学生、産業界、消費者のつながりが広がった。課題と向き合い、必要性と可能性を知ってもらう産業界の地道な取り組みは、人の移動もきっと変えていくと期待したい。
from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=171380
via 日刊建設工業新聞


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