◇関係者会議、全天候型を了承◇
「ラグビーの聖地」の建て替え事業が本格化する。東京都港区にある「秩父宮ラグビー場」を巡り、スポーツ庁長官が主宰の関係者会議が、屋根などを備えた全天候型の施設に建て替える方向性を15日了承した。新施設整備に当たってはBT(建設・移管)+コンセッション(公共施設等運営権)方式のPFIを採用する方針だ。
「ラグビーの振興に関する関係者会議」が、15日の会合で了承した内容によると、ラグビーにとどまらず他の競技やイベントでも使用できるよう、全天候型施設の整備を掲げた。民間事業者のノウハウを最大限活用した整備・運営のため、PFI方式を導入するとした。
同日、日本スポーツ振興センター(JSC)は「新秩父宮ラグビー場整備事業基本計画策定等支援業務」の委託先を決める企画競争手続きを開始した。参加確認申請を持参か郵送、企画提案書は持参で2月12日まで財務部調達管財課で受け付ける。3月上旬に審査結果を通知する予定。履行期間は5月31日まで。
秩父宮ラグビー場(北青山2の8の35)は、1947年に完成。ラグビーの国際試合や日本選手権の会場として、ファンに親しまれている。延べ2万1361平方メートルの規模で、約2万5000人収容する。秩父宮ラグビー場を含む「神宮外苑地区」(約28ヘクタール)では、三井不動産、明治神宮、JSC、伊藤忠商事の4者が再開発事業を計画している。
昨年1月時点の計画によると、区域北側の明治神宮第二球場を解体した跡地に、23~26年初めにかけて新ラグビー場のフィールドや3面スタンドを建設。現ラグビー場跡地に新野球場を建設した後、現明治神宮野球場を解体し、32~33年半ばに新ラグビー場の南側スタンドを整備する。事業全体で、総延べ約55万平方メートルの施設群を建設する方針だ。
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