昨年9月、長年勤めた大阪支社から東京本社に異動となり、初めてゼネコンの取材を担当することになった。訪れた大きな変化を前向きに捉えいろいろな挑戦をしたい。紙面掲載が続いている新春社長インタビューは、経営トップの生の声が聞ける絶好の機会だ◆真っ先に挙がる話題はやはり新型コロナウイルス。異口同音に「建設業への影響は軽微」と話す一方で、受注競争の激化を懸念する声が多かった。「技術を磨き競争力を高めて難局を乗り切る」。現状を悲観せず変化に挑む姿勢が印象に残った◆キーワードの一つがDX(デジタルトランスフォーメーション)だ。ICT(情報通信技術)を駆使した生産性向上や働き方改革を柱に掲げる。ロボット化や自動化などで建設現場の働き方改革を加速しようとしている。それが若者を引き付ける鍵にもなる。担い手不足の中で、トップからは「建設業を魅力的な産業にしたい」という思いが伝わってきた◆巣ごもりの年末休暇。たまったインタビューの原稿執筆に追われた。パソコンの画面に並ぶ「働き方改革」という文字。心のどこかで人工知能(AI)記者の開発を望む自分がいた。(大)
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