セメント協会(小野直樹会長)が28日に発表した2020年(1~12月)のセメント需給実績によると、販売量は5021・4万トン(前年比2・9%減)、3年連続でマイナスとなった。
国内は3923・6万トン(5・2%減)で、高度経済成長期の1966年以来54年ぶりに4000万トンを割り込んだ。地区別は9地区が減少。プラスは微増となった北海道と関東二の2地区だけだった。
平野和人流通委員長は「コロナ禍もあって、間接的に影響を受けて弱含みに推移した」と指摘。「そろそろ下げ止まってもらいたい。公共工事はしっかりと予算がついている」と今後に期待した。
輸出は3年ぶりにプラスへ転じ、1097・9万トン(6・4%増)だった。コロナ禍後、公共事業に力を入れている中国が前年比284・4%増と大きく伸び増加に寄与した。
0 comments :
コメントを投稿