2021年1月5日火曜日

【新時代見据え飛躍の年に】21年に節目迎える企業、戸田建設は140周年、日本国土開発が70周年

  新型コロナウイルス感染症の影響が依然として見通せない2021年。ウィズコロナ、アフターコロナの新たな時代を見据えた変革が求められる中、創業や設立から節目の年を迎える建設関連企業も多い。上場企業を見ると戸田建設が140周年、名工建設は80周年、日本国土開発が70周年を迎える。

 民間信用調査会社・帝国データバンクの調査によると、21年に10年刻みで節目を迎える企業は全国で13万9296社。このうち建設業は▽10周年4628社▽30周年7509社▽50周年7932社▽100周年485社-だった。30周年は全業種の32・0%、50周年は36・1%を建設業が占める。

 5日に創業140周年を迎えるのは戸田建設。東京・赤坂で戸田利兵衛が戸田方として請負業を始め、1908年に戸田組、63年に現社名へ改称した。建築事業を主体とし、医療・福祉関連施設など幅広い分野で実績を残してきた。

 150周年の鴻池組は、1871年に鴻池忠治郎が北伝法村(現大阪市此花区伝法)で個人創業し、土木・建築事業に進出した。1918年に関西建設業界で初となる株式会社に移行。00年代に入り積水ハウスと15年に業務提携した。

 地元密着型の経営を貫いてきた岸本組(佐賀県唐津市)は110周年。株木建設や木内建設(静岡市駿河区)、プラント建設などを手掛ける田辺工業(新潟県上越市)、荒木組(岡山市北区)は100年企業に仲間入りする。90周年の國場組(那覇市)は戦後初めて米軍と工事請負契約を締結。米軍工事を主体に民間・公共工事を手掛け、戦後の新しい街づくりに貢献した。

 80周年の名工建設は名古屋市中区に創業した鉄道専門工事会社「名鉄工業」が前身。鉄道線路の新設・保守工事からスタートし、現在は土木、建築を含む総合建設会社に発展している。JR西日本グループの広成建設(広島市東区)、西武グループの西武建設(埼玉県所沢市)も80周年の節目を迎える。

 70周年の日本国土開発は、土木工事の機械施工を開拓・普及することを目的に設立。建設機械の賃貸から土木工事請負、総合建設業へと変革してきた。

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