熊本国際空港(熊本県益城町、新原昇平社長)は15日、熊本県益城町にある阿蘇くまもと空港で、新旅客ターミナルビルの建設に着手し、同日起工式を開いたと発表した。
同空港のコンセッション(公共施設等運営権)事業「熊本空港特定運営事業等」の関連プロジェクト。延べ約3・8万平方メートルの施設を建てる。設計は日建設計・梓設計JV。大成建設の施工で2023年春の開業を目指す。
S造4階建て延べ3万7500平方メートル規模の新旅客ターミナルビルは、国内線と国際線フロアが一体となった構造となる。搭乗直前まで買い物や食事などを楽しめる商業施設を、既存から大幅に拡大する。電源や通信、給排水などのライフラインの強化をすることで、災害時も空港の機能を確保できるようにする。
人工知能(AI)カメラによる動線の解析や搭乗プロセスを迅速化する最新技術の導入など、DX(デジタルトランスフォーメーション)に配慮した機能を備える。新旅客ターミナルビルの完成後には広場の整備も計画。交流人口の増加を促す、開かれた交通拠点の形成を目指す。
空港のコンセッションを巡っては、国土交通省が三井不動産を代表とするコンソーシアムを事業者に選定。コンソーシアムが設立した熊本国際空港による空港運営が20年4月1日に始まった。
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