2021年1月21日木曜日

【回転窓】脱プラのいま

 全国の小売店で有料化が義務付けられたプラスチック製レジ袋。最近はエコバッグを持参する人や商品を手で持ち帰る人の姿をよく目にする。建設現場で働く職人のコンビニ利用率が高いことから、あるゼネコンの協力会では環境対策の一環でエコバッグを配布したという▼環境省のウェブ調査によると、レジ袋の受け取りを辞退する人の割合が昨年3月時点の約3割から11月には7割超に増加。年末までに辞退率6割を目指した同省の予想以上に、消費者の意識変革が進んでいるようだ▼一昨年の20カ国・地域(G20)首脳会議で2050年までに、海洋プラごみの新たな汚染をゼロにする目標を掲げたビジョンを明示。廃プラ削減に向けた取り組みが多方面で活発化している▼建設6団体副産物対策協議会らは、海洋プラごみの問題や廃プラのリサイクル意識向上を図るためのポスターを作製。地球規模で深刻化する環境汚染に対し、業界全体で取り組みを後押しする▼「カメは万年 プラは何年?」と書かれたポスターでは、海中でプラごみを見つめるウミガメが印象的。海に囲まれたわが国が果たすべき役割は小さくない。

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