東京・板橋区が整備している複合施設「(仮称)植村直己スポーツセンター」が12月にオープンする。
既存の東板橋体育館を改修し、冒険家・植村直己氏を紹介する「植村冒険館」と複合化。体育館機能と展示機能を備えた施設になる。改修工事の設計は大誠建築設計事務所、施工は松村組・瀧島建設JVが担当。展示室部分の設計と施工は丹青社が手掛けている。
東板橋体育館の所在地は加賀1の10の5(敷地面積6243平方メートル)。建築から30年以上が経過し設備が老朽化していた。区内の蓮根にある植村冒険館(延べ519平方メートル)も展示スペース不足という課題を抱えていた。区は両施設を複合化しリニューアルオープンするため、改修工事に昨年着手した。
複合施設はRC・S造地下1階地上3階建て延べ7560平方メートルの規模となる。地下1階と地上1~2階が体育館。3階が植村冒険館になる。展示室には1984年2月のデナリ(マッキンリー)登頂後に消息を絶った植村氏の生涯を振り返る年表や映像シアターなどを設置。愛用品や手紙なども展示する。展示スペースは施設全体で約280平方メートルになる見通しだ。
体育館は9月に先行オープンする予定。12月中旬にも展示室を開設しグランドオープンとなる。区は2021年度予算案に関連経費19億4717万円を計上している。
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